内容説明
本書は、三菱造船所が明治31年、近代的な原価計算導入の必要にさし迫られてから試行を繰返し改良を加えながら、大正7年、その原価計算を完成させるまでの過程を同所の実際の資料にもとづいて追跡し、三菱原価計算の生成発展を明らかにしたものである。
目次
第1章 三菱造船所の原価計算の導入の背景と概要―明治4年~大正7年
第2章 長崎工作分局の会計・製品計算―明治4年~17年
第3章 三菱製鉄所の工業会計―明治8年~17年
第4章 三菱造船所の工業会計―明治17~32年
第5章 三菱造船所の原価計算の発展―材料費計算と原価低減(明治41年組織規定)
第6章 労務費計算と労務費分析―明治41年の組織規定
第7章 製造間接費の処理―明治41年の組織規定
第8章 三菱造船所原価計算の完成―明治41~大正7年