死にたいのに死ねないので本を読む―絶望するあなたのための読書案内

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死にたいのに死ねないので本を読む―絶望するあなたのための読書案内

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  • サイズ 46判/ページ数 261p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794225382
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ホフマン、ボードレール、マラルメ、ニーチェ、ハイデガー、バタイユ、
藤原定家、上田秋成、波多野精一、九鬼周造、塚本邦雄、三島由紀夫……。
十六歳で自殺未遂を犯してから、文学書、思想書は、著者にとって唯一の心の拠り所であった。
角川短歌賞・現代歌人協会賞受賞の歌人・研究者が、古今東西の名著のエッセンスを、
読書時の記憶を回想するとともに紹介する。

佐々木敦氏(思考家)推薦!
本書を読むと、著者がかつて、重度の反時代的文学少年だったことがわかる。
そして彼は、そのまま大人になった。
「書物への旅」は、書物「と」の旅、書物「から」の旅、でもある。
この「旅」の、なんと蠱惑的で、かつ過酷なことだろうか!


<目次より>
はしがき

Ⅰ 記憶――十二の断章
一行のボオド「レエル」――『パリの憂愁』
傍観者のエチカ――『エチカ』
存在と弛緩――『存在と時間』
記憶の周波数――『物質と記憶』
浅茅が宿の朝露――『雨月物語』
放課後の物騙り――『アクアリウムの夜』
コッペリウスの冬――『砂男』
雨はライプニッツのように――『形而上学叙説』
カフカと父親の話――『文学と悪』
かるてしうす異聞――『省察』
アナベル・リイ変奏――『美しいアナベル・リイ』
書かれざる物語――『二人であることの病い』

Ⅱ 書物への旅――批評的エセー
世界は一冊の書物――『マラルメ詩集』
ブライヤーは何の花?――『思想のドラマトゥルギー』
木漏れ日の哲学者――『喜ばしき知恵』
終る世界のエクリチュール――『渡辺一夫敗戦日記』
ある自伝の余白に――『闇屋になりそこねた哲学者』
美とは虚無のまたの名――『定家百首』
時間についてのエスキース――『時と永遠』
劇的人間と劇場型人間――『岬にての物語』
視ることのドラマトゥルギー――『内的体験』
ジル・ド・レ覚書――『異端の肖像』
一輪の花の幻――『夏の花』
翻訳の悪無限――『「いき」の構造』
さよならの不可能性について――『さよならを教えて』

あとがきにかえて――「早稲田の文学と私」

内容説明

ホフマン、ボードレール、マラルメ、ニーチェ、ハイデガー、バタイユ、藤原定家、上田秋成、波多野精一、九鬼周造、塚本邦雄、三島由紀夫…。十六歳で自殺未遂を犯してから、文学書、思想書は著者にとって唯一の心の拠り所であった。角川短歌賞・現代歌人協会賞受賞の歌人・研究者が、古今東西の名著のエッセンスを、読書時の記憶を回想するとともに紹介する。

目次

1 記憶―十二の断章(一行のボオド「レエル」―『パリの憂愁』;傍観者のエチカ―『エチカ』;存在と弛緩―『存在と時間』;記憶の周波数―『物質と記憶』;浅茅が宿の朝露―『雨月物語』 ほか)
2 書物への旅―批評的エセー(世界は一冊の書物―『マラルメ詩集』;ブライヤーは何の花?―『思想のドラマトゥルギー』;木漏れ日の哲学者―『喜ばしき知恵』;終る世界のエクリチュール―『渡辺一夫敗戦日記』;ある自伝の余白に―『闇屋になりそこねた哲学者』 ほか)

著者等紹介

吉田隼人[ヨシダハヤト]
1989年、福島県生まれ。県立福島高校を経て2012年に早稲田大学文化構想学部表象・メディア論系卒業。早稲田大学大学院文学研究科フランス語フランス文学コースに進み、2014年に修士課程修了、2020年に博士後期課程単位取得退学。高校時代より作歌を始め、2013年に第59回角川短歌賞、2016年に第60回現代歌人協会賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

香菜子(かなこ・Kanako)

25
死にたいのに死ねないので本を読む: 絶望するあなたのための読書案内。吉田 隼人先生の著書。死にたいのに死ねないので本を読む。本を読むことで死にたい気持ちがなくなるのなら本を読めばいい。本には死にたいのに死ねない絶望する人を救う可能性があるから。死にたいのに死ねない絶望する人を救う可能性があるというだけで本がどれだけ素晴らしい存在なのかがわかります。2021/12/16

chie

20
死にたがりだという著者による読書遍歴と批評。きっと死ぬ程、本を読んできたんだろう。著者の、書物から書物への「気ままな散策」は、道に迷うという概念がない。(それを散策、というのだろう。)そのバランス感覚が心地良かった。「終わる世界のエクリチュール」に鳥肌が立ちながらも、ほっとした。著者は1989年、福島県生まれ。タイトルが別のものだったら手に取ってみることもなかったかもしれない私だけれど、もしかしたら、タイトルのせいで手にとらない人もいるかもしれない。どちらにしても、巡り合わせなのだろうと思うけれど、是非。2021/12/12

Moeko Matsuda

18
題名に惹かれて買ったが、自分のような凡人の抑鬱気分と同レベルの代物ではなかった。かと言って、じゃあ凡人には理解不能な高尚な「ブックガイド」かといえばそんなことはない。まだ若い著者が、手探りで生き抜く中で出会った言葉を紹介しながら、その言葉、あるいはその周辺についての文学的哲学的事柄を丁寧に解説、考察している。読み進めるにつれ、どんどん引き込まれてしまった。賢く感性の鋭い人には、この世界は生きにくいに違いない。本を読むことで、彼が、死なずにいてくれてよかったと、凡人たる私は、そんなことを思ったのであった。2022/02/10

チェアー

9
この本を読んでも、死にたいと思っている人が死ぬのをやめるかは分からない。ただ、これほど本の世界が広大に広がってことを見せられると、死ぬのは読んでからでもいいか、と思うかもしれない。 著者の激しく深い読書、特に古典の知識には圧倒される。そこから出てくる言葉は、私なんかが発する言葉とは、同じ言語であっても違うと思ってしまう。 興味があるので、筆者の歌集も読んでみたい。 2021/12/22

しずかな午後

8
もともと「書物への旅」としてwebで連載されていたもの。筆者の読書への熱意から、読者である自分の知的好奇心も大いに刺激された。ボードレール、バタイユといった西洋文学から、スピノザ、ハイデガーといった哲学、はては雨月物語や新古今集といった日本の古典まで。筆者の体験を混ぜながらの読書談義は話題が豊富で楽しかった。とくに日本近現代の思想家・文学者たち、たとえば九鬼周造・波多野精一・林達夫・由良君美といった人物についての、筆者の熱い筆致には、自分も彼らの書いたものを読んでみたい気持になった。2022/01/05

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