出版社内容情報
進化論で明らかにする、心が傷つきやすい本当の理由
不安や抑うつといった症状は、一見私たちにとってデメリットにしか見えません。しかし、これらを引き起こすメカニズムが人類の歴史の中でなぜ淘汰されなかったのか、という進化論の視点に立ったとき、それらが私たちの生存のために必要な存在であったことが見えてきます。またその視点から、その機能がなぜ現代において誤作動を起こし、不安などの症状を引き起こしているのかも考察し得るのです。つらい気持ちが存在する理由を進化論で解き明かす、画期的な進化心理学。
【内容より】
・なぜ不安は過剰なのか?
・情動は私たちのためではなく、遺伝子のためにある
・統合失調症の遺伝子はなぜ淘汰されないのか?
・抑うつが生む正しいリアリズムとは
・いい気分が有害になりうる場合もある
内容説明
不安や抑うつといった症状は、一見私たちにとってデメリットにしか見えません。しかし、これらを引き起こすメカニズムが人類の歴史の中でなぜ淘汰されなかったのか、という進化論の視点に立ったとき、それらの存在する有用な意味が見えてきます。また、その機能がなぜ現代において誤作動を起こし、不安などの症状を引き起こしているのかも考察できます。つらい気持ちが存在する理由を進化論で解き明かす、画期的な進化心理学。
目次
1 なぜ精神疾患はこれほど混乱を招くのか(新たな問い;精神疾患は病気なのか ほか)
2 感情を感じる理由(辛い気持ちの妥当な理由;不安と煙探知機 ほか)
3 社会生活の喜びと危険(個人をどう理解すべきか;罪悪感と悲嘆―善良さと愛情の代償 ほか)
4 コントロールできない行動と、深刻な障害(不快なセックスが、遺伝子にとって都合がいい理由;食欲と、その他の原始的な欲望 ほか)
epilog 進化精神医学―島ではなく、橋となる
著者等紹介
ネシー,ランドルフ・M.[ネシー,ランドルフM.] [Nesse,Randolph M.]
医学博士。アリゾナ州立大学進化医学センターの創設ディレクターであり、同大学生命科学部の基礎教授を務める。ミシガン大学の精神医学教授、心理学教授、研究教授を歴任
加藤智子[カトウトモコ]
筑波大学第二学類比較文化学類卒。英国イースト・アングリア大学文芸翻訳修士課程、米国ミドルベリー国際大学院モントレー校翻訳・通訳修士課程を修了。現在は主に、書籍翻訳、映像翻訳等に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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