パッケージツアーの文化誌

個数:
電子版価格
¥2,420
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

パッケージツアーの文化誌

  • 吉田 春生【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 草思社(2021/06発売)
  • クリスマスポイント2倍キャンペーン(12/25まで)
  • ポイント 44pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年12月14日 09時59分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 296p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794225238
  • NDC分類 689.6
  • Cコード C0026

出版社内容情報

「商品としての旅」はどのように開発され、進化してきたのか?
日本人の旅をめぐる知られざる創意工夫の物語。

旅の現場を知悉する著者が、日本における「パッケージツアー」の成り立ちと
その進化の方向性を考察する稀有な社会史。
日本人の「旅」の大半を担ってきたにもかかわらず、
表立って語られることの少ない「パッケージツアー」の来歴に光を当てる。
21世紀の成長産業として期待される「観光」の在り方を考えるためにも必読の一冊!
《第5回草思社文芸社W出版賞 金賞受賞作品》


【本書「はじめに」より】
二〇二〇年の深刻な状態は一、二年で回復できるものではないかもしれない。
それまでの旅行業界のあり方、業態が一度リセットされることになるのかもしれない。
それでも旅行会社に約二〇年間勤務した筆者には、
旅行業界がこの苦境を新たな創意工夫で克服するとの思いも打ち消しがたい。
 その思いはパッケージツアーを中心とした旅行会社の取り組みの歴史を振り返ることで
明確になると思われてならない。ただ、ここまで書いてきて意外というか、
ここまで来たかとの思いを強くする深刻なニュースが二〇二〇年一一月一二日に新聞各紙で報道された。
それは長年親しまれてきた近畿日本ツーリストのパッケージツアー・ブランド、
海外旅行の「ホリデイ」と国内旅行の「メイト」の販売が二〇二一年三月末をもって終了するというものだった。
 パッケージツアーはなくなってしまうのだろうか?
いや、私たちは冷静にパッケージツアー誕生の歴史や果たしてきた役割、旅の本質、
日本人のさまざまな旅行形態を振り返ってみれば、将来への見方も転換できるように思える。

内容説明

旅の現場を知悉する著者が、「パッケージツアー」の成り立ちと進化の方向性を考察する稀有な社会史。日本人の「旅」の大半を担ってきたにもかかわらず、表立って語られることの少ない「パッケージツアー」の来歴に光を当てる。21世紀の成長産業として期待される「観光」の在り方を考えるためにも必読の一冊!第5回草思社・文芸社W出版賞金賞受賞作品。

目次

序章 パッケージツアー以前―一九六〇年代の海外旅行
第1章 パッケージツアーとは何か
第2章 パッケージツアーは何を提供しているか
第3章 ビジネスとしてのパッケージツアー
第4章 こんなパッケージツアーがあった
第5章 パッケージツアーの未来
終章 「コロナ以後」はどうなるのか

著者等紹介

吉田春生[ヨシダハルオ]
1947年、名古屋生まれ。1970年、大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)卒業。日本交通公社(現JTB)に約20年間勤務したのち、専門学校の非常勤講師を経て鹿児島国際大学で教鞭をとり、経済学部教授を最後に定年退職。旅の現場を熟知した立場から日本人の旅行・観光の在り方に光を当てる著作多数。主なものに『観光と地域社会』(ミネルヴァ書房、第1回日本観光研究学会「学会賞観光著作賞」受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

87
ジャルパックをはじめとするパッケージツアーには何度もお世話になった。主に周遊型観光で利用したが、手続きが面倒な社会主義国や辺境地帯巡りにもよく使った。海外旅行自由化以来の歴史からツアーが生まれた経緯を辿り、他国にない「商品としての旅行」の一般化が日本人にどんな影響を与えてきたかを検証する。ホールセラーとリテーラーの違いや旅行関係法規、覚えのある旅程が組まれた理由など考えもしなかったツアーの裏の諸事情を初めて知った。新型コロナが収拾され旅行ブームが再来すれば、パッケージツアーはその主力となる日が来るだろう。2021/08/03

イエローバード

11
海外旅行のパッケージツアー(1960年代に誕生したジャルパックからコロナ以後のパッケージツアーまで)の歴史をたどり、その存在意義を旅行業界のプロが考察する。かつて海外旅行のツアコン志望だった身としては、過去のツアーの細かい日程表を見るだけで感涙モノ。ある意味マニア向けですが、マニアなら手に取って損はないデス。2021/10/22

siomin

5
パッケージツアーの歴史、ビジネスの方法、今後の提言など、パッケージツアーについてまとめた一冊。初めて行く海外旅行ならばその形態は安心するけど、語学に自信があったり旅慣れた人ならば個人旅行で済ましてしまう。そのなかでパッケージツアー、旅行会社が生き残る道として、「経験価値」に注目している。いかにツアーに付加価値をつけるのかが腕の見せ所だろうか。旅行現場の裏話が豊富で、なかなか資料として残りづらいツアーの歴史をまとめているのは貴重。ツアー創成期にあったソウル香港台北を回るものは、今もあったら参加してみたい。2021/08/11

マヌタ

4
パッケージツアー文化を追う本を読むのは初だったので新鮮だった。冒頭から感じたことは、日本人が海外に旅行できるようになってからまだ日は浅いということ。つい最近1960年代まで個人旅行の渡航は制限されており、それが開かれると一気に開花したという印象だ。その点で00年代の学生時代時代にバックパッカーとして旅できた自分はしあわせだったと思う。あとは文体が一昔前の論文調で文化を語るにはややカタい、、のはご愛嬌か。旅行業界で働く人にとっても興味深い一冊だと思う。2022/04/18

Go Extreme

4
パッケージツアー以前―1960年代の海外旅行:旅行形態  パッケージツアーとは何か:いかに生まれたか 用語を整理する 効用と意義 パッケージツアーは何を提供しているか:経験価値 システムアップ商品 ビジネスとしてのパッケージツアー:手配の仕組み 流通の仕組み こんなパッケージツアーがあった:ルック ヴァリューツアー ZERO ロイヤルマッハ ビジネスクラスの旅 パッケージツアーの未来:パッケージツアーの創意工夫 新しさはどこにあるか コロナ以後はどうなるのか:良好会社の苦境脱失はなるか 旅行商品を再評価2021/07/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18076219
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。