帰還兵の戦争が終わるとき―歩き続けたアメリカ大陸2700マイル

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帰還兵の戦争が終わるとき―歩き続けたアメリカ大陸2700マイル

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  • サイズ 46判/ページ数 330p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794225177
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

出版社内容情報

戦場から戻った人間が“本当の意味で”戦争を終わらせるまでを
克明にとらえ描いた「心の旅」の記録。
イラク戦争時に狙撃小隊の偵察部として配属されたトムは、
部隊の瞬間的な判断ミスで上官2名を失う。
退役後も自責の念に苛まれ、精神的に追い込まれた彼はある日、
この状況を打破するために、アメリカを“徒歩で”横断することを思い立ち、
なんとかこの傷を癒そうと画策するが…
戦争というこの世の地獄を見た人間が日常を取り戻すまでの、驚愕の実話。

<目次より>
第一部 滞
1 出かける時間 
2 起きたこと 
3 頭を垂れて、ズボンを上げて 
4 愛を交わさず、戦を交わす 
5 交戦規定 
6 幸せの場所 
7 家族の時間 
8 煙草 
9 急降下 
10 私はそこにいなかった 
11 生命線 
12 独り言 
13 それで十分 


第二部 動
14 リュックサック 
15 遭遇 
16 訓練日 
17 「英雄」の送別
18 快適さ 
19 荷卸し 
20 臨戦態勢 
21 チーズ・カントリー 
22 不屈の心 
23 狼と歩く 
24 親愛なるケンへ 
25 車を使う 
26 希望 
27 すべては蜃気楼 
28 揺れる町(ロサンゼルス) 
29 再会 
30 波 

第三部 静
31 名前の付けられなかったもの 
32 閃光 
33 告白 
34 許し 
35 傷を越えて 
36 白い服の男 
37 ナッツ投げ 
38 恍惚
39 昼休み

内容説明

戦争による心の傷を癒やすには、2700マイルという膨大な時間と空間に向き合う必要があった。アメリカ大陸を自らの脚で横断するという途方もないチャレンジをすることで、自身のイラク戦争のトラウマと向き合うことができるかもしれないと考えた退役軍人のトム。道中で出会う人々との交流や、旅の存続を左右する危機との遭遇などを通して人間性を取り戻すまでの過程を、克明に描き切った壮大な心の旅の物語。

目次

1 滞(出かける時間;起きたこと;頭を垂れて、ズボンを上げて ほか)
2 動(リュックサック;遭遇;訓練日 ほか)
3 静(名前の付けられなかったもの;閃光;告白 ほか)

著者等紹介

ヴォス,トム[ヴォス,トム] [Voss,Tom]
2003~2006年の3年間、アメリカ陸軍で現役勤務。陸軍初のストライカー歩兵旅団の1つ、第25歩兵師団第1旅団を構成する第21歩兵連隊第3大隊に所属。前哨狙撃兵小隊の偵察歩兵を務める

グエン,レベッカ・アン[グエン,レベッカアン] [Nguyen,Rebecca Anne]
ノースカロライナ州シャーロットを拠点として活動する作家。『帰還兵の戦争が終わるとき』の著者、トム・ヴォスの姉

木村千里[キムラチサト]
上智大学文学部英文学科卒業。システムインテグレーターにてシステム開発および英文抄訳に従事したのちフリーランス翻訳者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

泰然

15
道徳的負傷(モラルインジャリー)の予防策や精神的支援がコロナ渦の医療従事者などで叫ばれて久しい。極限の状況下で自分の行動や行動しなかったことが本人の道徳心や倫理規程に反することに起因する心理的苦痛。本書の著者はイラク戦争に従軍し、名誉除隊するも凄惨な戦場で上官と仲間を亡くし、トラウマと自殺願望、酒に溺れて苦しむ日々が待っていた。帰還兵と国民の意識の深い断絶。寄付や支援はするがカネで戦争の話にフタをしたい社会。著者は答えを捜して米国大陸4千キロを歩き、瞑想をする。戦場はあなたの中にある。救いは何処からくる?2021/12/09

今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

15
超期待して読んだのでオチにがっかり。モラルインジャリー(道徳的負傷)という考えは大変タメになった。アメリカの裏と表を如実に表していて。戦争に限らず、建前が人を傷つける、ということですね。 ブログに書きますた「あなたは悪くない https://connectron.love/2021/07/nlp/14366/ 」2021/07/29

yo

12
【君は悪くない】イラク戦争に従軍し、人を殺し、仲間を殺された経験からずっと立ち直れなかった。あらゆるセラピー、薬、酒、ドラッグも役には立たなかった。そんな彼が静かな場所を求めて、ウィスコンシン州ミルウォーキーからロサンゼルスまで、約4000kmの道のりを徒歩で征く心の旅。「モラルインジャリー」と呼ばれる精神的苦痛のとの向き合い方を行く先で出会う人々との関わりの中で考えていく。そこには戦争で目の当たりにする事実、自分の生き様の崩れる様子、そこからどう回復するかの道のりが描かれていてとても良い。2021/08/07

ののまる

10
兵士として人を殺し殺されの現場にいることは、これまで育んできたモラルを捨てざるを得ず、魂に傷が深く刻まれる。モラルインジャリー(道徳的負傷)という概念によって救われる人もたくさんいるだろう。3部の瞑想云々は,時々置いて行かれてしまったが、フラッシュバックのように戦場体験が現れ、終始まとわりつく死んだ戦友達の悲惨な姿が次第に幸せな時の姿に変わり、そして空に解き放てるまでの課程が、誠意のこもった等身大の語りによって、印象に残る。アフガン撤退後の米兵は今、母国でどうしているのだろう。2021/10/03

駒場

4
あの激戦区「モスル」から帰ってきた米兵が、PTSDと道徳的負傷(モラルインジャリー)に悩み、多くの人の助けを借りながら同じく戦場帰りの友人とひたすら北米を歩く。戦場で死んでしまった上官2人の亡霊が付き纏い、殺してしまった民間人かもしれなかった男のことを思い、自分のヘルメットを直撃したRPGのことを思い出し、それでも前進する。戦争がいつまでも終わらないことを直視させる本だった。なお原題には「瞑想」の文字があり、最終的に彼は瞑想を救いとするあたり、最近の欧米の瞑想ブームはすごいなと思ったり2021/12/18

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