草思社文庫
ロケットボーイズ〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 377p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784794221865
  • NDC分類 933
  • Cコード C0198

出版社内容情報

1957年、ソ連の人工衛星スプートニクが、アメリカの上空を横切った。夜空を見上げ、その輝きに魅せられた落ちこぼれ高校生四人組は考えた―このままこの炭鉱町の平凡な高校生のままでいいのか?そうだ、ぼくらもロケットをつくってみよう!度重なる打ち上げ失敗にも、父の反対や町の人々からの嘲笑にもめげず、四人はロケットづくりに没頭する。そして奇人だが頭のいい同級生の協力も得て、いつしか彼らはロケットボーイズと呼ばれて町の人気者に。けれど、根っからの炭鉱の男である父だけは、認めてくれない…。のちにNASAのエンジニアになった著者が、ロケットづくりを通して成長を遂げていった青春時代をつづる、感動の自伝。 映画『遠い空の向こうに』原作。

【著者紹介】
1943年、ウエストバージニア州コールウッド生まれ。大学卒業後はNASAのエンジニアとして活躍。退職した現在は、航空宇宙プロジェクトの顧問となり、アラバマ州ハンツヴィルに在住。現在は作家として活躍。1999年に本作を前作とした映画『遠い空の向こうに』が制作され青春映画の傑作として高い評価を受けた。映画の原題October Sky はRocket Boysのアナグラムになっている。

内容説明

寝る間も惜しんで一心に打ち込むロケットボーイズたちの姿に、やがて町の人々は協力しはじめる。斜陽を迎えつつあった炭鉱町で、彼らの挑戦は人々に新たな希望を与えたのだ。だが、炭鉱労働者の父は相変わらず見向きもしない。「僕の手でロケットを完成させて、父に認めさせてみせる!」その決意を胸に、自作ロケットで科学フェアに参加する。父と子の溝は、はたして埋められるのか―。NASAの元エンジニアが宇宙を夢見た青春時代を振り返り、夢をもちつづけることの大切さを教える成長物語。

目次

機械工たち
ロケットの本
炭柱の倒壊
州警察
決断
ヴァレンタイン
落盤事故
再出発
オーデルの宝物
亜鉛ウィスキー燃料
理想のロケット
科学フェア
インディアナポリスへ着ていく服
全国大会

著者等紹介

ヒッカム,ジュニア,ホーマー[ヒッカム,ジュニア,ホーマー] [Hickam,Jr.,Homer H.]
1943年、ウェストヴァージニア州コールウッド生まれ。大学卒業後、NASAのエンジニアとして活躍。退職後は航空宇宙プロジェクトの顧問。現在は作家として活躍中

武者圭子[ムシャケイコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

LvzaB

4
ロケット制作物語のロケットに対するゴールは様々だが、本作では宇宙まで飛ばしたり、周回軌道に乗せたりはしない。科学フェアの全国大会での優勝という、ある意味でどの作品よりも現実的なゴールだった。ロケット制作の困難に関する記述は少なめで、主人公に関わる人々との交流を中心に描かれている。描写がくどく感じることもあるが、面白く読めた。特に最後は良かった。ロケット制作の困難は勿論、父との確執やその他の困難を主人公が仲間と共に乗り越え、彼の青春がロケットの打ち上げと父との和解で終わるという最高のエンディングに思えた。2019/09/03

げんまん

2
少年達の本気が、最初は冷ややかな目で見ていた周りの人々を、徐々に巻き込み、いつしか小さな町中が彼らを応援するようになる。家族の思い、進路の悩みなど、主人公と、その父とを、同年代の子供を持つ親として、両方の思いに共感しながら、読みました。良い作品です。2019/01/18

Masako3

2
★★★ NASA技術者の自伝的小説。炭鉱の町で育った少年達がロケットを自力で飛ばし始める。絶対的で寡黙な父との確執と愛情。深い愛情を示す母親、教師。すぐ隣にある死。素晴らしい。2017/03/28

しょ

2
鉄の塊を飛ばす道楽扱いからロケット作りと認識されていく。運動に秀でた兄とそれをひいきして僕を見てくれない父、炭鉱には先がないことを指摘し僕を外へ大学へと後押ししてくれる母、夢物語を実際に取り組むプロジェクトへ結びつけた親友と科学教師。領分を越えてひそかに手伝ってくれた技術者への感謝と悔いはいつまでも消えないのだろう。ところで炭鉱の労働者からはすると著者は経済的に豊かな家庭である。過去に読んだアフリカ貧困地で風力発電に至った『風をつかまえた少年』と再読したくなった。2016/09/01

らいすむ

2
たくさんの人の協力を得ながら、少年たちは自分で考え行動し夢を実現させていった。周りの大人はその夢を摘み取らずに、時には手を差し伸べ、時には暖かく見守った。科学フェア優勝、そして最後には1万メートル近くも飛ばすことができ、それは少年の夢だけではなく、少年たちを応援した地域の全員の誇りになった。 この本はこの春高校に進学した長男に読ませよう。何かつかんでくれるかな? 私自身もこの本に出てくる大人を見習おう。2016/04/12

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