出版社内容情報
江戸時代の尋問、拷問、処刑の実態から、牢獄の世界までを詳述。年月とともに過酷刑が廃され寛容化していく。貴重図版30点を収録。
江戸初期の「残酷時代」、将軍吉宗による「減刑化」の時代、明治維新を迎え、打ち首・獄門などの過酷刑を廃止、刑も文明化してゆく。
昨秋、国立公文書館で催され大盛況だった著者企画監修の展覧会の内容を大幅増補し書籍化。尋問、拷問、処刑の実態から、牢獄の世界まで、全26章、驚愕の事実が満載!希少な図版30点を収録!
■ 辻斬り・千人斬りの時代
■ 残酷な刑〈金沢藩〉─牛裂き、釜煎、のこぎり引
■ 残酷な刑〈会津藩〉─松明あぶり
■ 残酷な刑〈大坂〉─蒸し焼き
■ 耳そぎ鼻そぎ
■ 拷問いろいろ
■ 淫らな妻や娘への処罰
■ 与力の尋問マニュアル
■ 冤罪を反省する奉行
■ 囚人による獄中自治とリンチ
■ 牢屋のトイレの使用法
■ 囚人、猫を飼う
■ 囚人のランク別・食事メニュー
■ 牢屋が火災に遭ったら
■ 恩赦
■ 刑罰の明治維新
【著者紹介】
1954 年福島県生まれ。東京教育大学文学部卒業。歴史学者(日本近世史)。江戸時代の性、老い、家族を中心テーマに、独自の切り口で研究を続けている。著書に『かたき討ち─復讐の作法─』『江戸人の性』(草思社文庫)、『武士道とエロス』(講談社現代新書)、『江戸の少年』(平凡社ライブラリー)、『不義密通』(洋泉社MC 新書)、『サムライとヤクザ』(ちくま文庫)などがある。
内容説明
重罪人は、火あぶり、牛裂、鋸引。減刑されても、耳そぎ鼻そぎ。牢屋の中は、疫病蔓延、リンチの嵐。残酷時代、減刑化の時代を経て、明治維新へ。闇の歴史に光を当てる、驚愕の全二十六章。
目次
第1部 残告時代―人命の軽さと過酷な刑(人斬りと追腹;辻斬り ほか)
第2部 将軍吉宗の改革(武士は優しくあれ;『御仕置裁許帳』と『公事方御定書』 ほか)
第3部 冤罪(冤罪はつくられる;小さな事件 ほか)
第4部 地獄の慈悲―小伝馬町牢屋敷(牢獄の世界;囚人、渡辺崋山と吉田松陰 ほか)
著者等紹介
氏家幹人[ウジイエミキト]
1954年福島県生まれ。東京教育大学文学部卒業。歴史学者(日本近世史)。江戸時代の性、老い、家族を中心テーマに、独自の切り口で研究を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
たんたんx
getsuki
の
mimm