出版社内容情報
野暮な日本語の氾濫を嘆く喜春姐さんが花柳界の言葉、江戸言葉を中心に、いきな言葉160語を集めて色っぽく解説した辞典式読物。日本語の魅力を再発見できる。
【著者紹介】
1913(大正2)年銀座生まれ。2004年没。16歳で新橋の芸者となり、お座敷をつとめながら専門学校で英語を習得。英語がしゃべれる芸者として海外の著名人の接待や、戦後の進駐軍との通訳で活躍。1956年アメリカに渡る。オペラのコンサルタントをするかたわら小唄や長唄など日本の古典芸能を教え、コロンビア大学等で東洋哲学の講義もしていたが、ニューヨークで晩年を迎えた。波乱万丈の生涯は本書およびその続篇である『江戸っ子芸者一代記』(戦後篇、アメリカ篇、ともに草思社)に詳しい。本書は、ドイツ語版、スペイン語版、チェコ語版はじめ世界数か国語に翻訳刊行され、それぞれに好評である。ほかに『ああ情けなや日本』『いきな女たち』(いずれも草思社)などの著書がある。
内容説明
やらずの雨、おちゃっぴい、見巧者、とつおいつ、独り合点、下駄をあずける、色消し、弓を引く―花柳界や歌舞伎に伝わる言葉、江戸言葉160語を収録。戦前の新橋で華やかに活躍した喜春姐さんが軽妙かつ辛辣な語り口で、その意味と気のきいた使い方を伝授する。古き良き日本語のもつ心地よい響きや風情を味わい尽くす。洒脱で気風のいい江戸っ子の心意気が浮かび上がってくる、いきな日本語のお手本帳。
目次
男女の仲(馴初め;一目惚れ ほか)
女の色気・男の色気(褄はずれ;夜目遠目笠のうち ほか)
花柳界(お披露目;逢い状 ほか)
歌舞伎(道具立て;引っ込み ほか)
昔の言葉(初物;弓を引く ほか)
著者等紹介
中村喜春[ナカムラキハル]
1913(大正2)年、銀座生まれ。2004年没。16歳で新橋芸者となり、お座敷をつとめながら専門学校で英語を習得。海外の著名人の接待や、戦後の進駐軍との通訳で活躍。1956年アメリカに渡る。オペラのコンサルタントをするかたわら小唄や長唄など日本の古典芸能を教え、コロンビア大学等で東洋哲学の講義をするなどして、ニューヨークで晩年を過ごす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Moeko Matsuda
うぴやま