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新訳 ヒトラーとは何か

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794219480
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0031

出版社内容情報

ナチスの興亡を同時代人として体験したジャーナリストが、ヒトラーの野望の軌跡を臨場感あふれる筆致で描いた傑作評伝の新訳。

芸術家になりそこなった「負け組」オーストリア人青年は、いかにして人類史上類を見ない独裁者になったのか? ナチスの興亡を同時代人として体験したジャーナリストが、ヒトラーの野望の軌跡を臨場感あふれる筆致で描いた傑作評伝。独自のヒトラー解釈で話題を呼んだ名著の新訳。

○死ぬまで抜けなかった「ボヘミアン気質」
○経済オンチがドイツ経済を再建できた理由 
○左翼ポピュリストとしてのヒトラー
○「人類の毒殺者」対「世界政治の完成者」
○「国際ユダヤ組織」の幻影を追って
○ヒトラーはなぜアメリカと戦ったのか
○ヒトラーの罪は「戦争犯罪」ではない
○ドイツ人への失望と復讐

【著者紹介】
ドイツのジャーナリスト(1907~1999)。ナチス政権下の1938年にイギリスへ亡命し『オブザーヴァー』で活躍。第二次世界大戦後ドイツに戻り政治コラムニストとして『ヴェルト』『シュテルン』などに執筆。『ドイツ現代史の正しい見方』(草思社)、『ドイツ帝国の興亡』『裏切られたドイツ革命』(以上、平凡社)他、著作多数。

内容説明

画家になりそこなった我の強いオーストリア人青年は、いかにして人類史上類を見ない独裁者になったのか?ナチスの興亡を同時代人として体験したジャーナリストが、ヒトラーの野望の軌跡を臨場感あふれる筆致で描いた傑作評伝。独自のヒトラー解釈で話題を呼んだハイネ賞受賞の名著が、新訳でさらに読みやすく。

目次

第1章 遍歴
第2章 実績
第3章 成功
第4章 誤謬
第5章 失敗
第6章 犯罪
第7章 背信

著者等紹介

ハフナー,セバスチャン[ハフナー,セバスチャン][Haffner,Sebastian]
1907年生まれ。ドイツの著述家、ジャーナリスト。ナチス政権下の1938年にイギリスへ亡命し『オブザーヴァー』で活躍。第二次世界大戦後ドイツに戻り、政治コラムニストとして『ヴェルト』『シュテルン』などを拠点に活動。『ヒトラーとは何か』でハイネ賞受賞。1999年没

瀬野文教[セノフミノリ]
1955年東京生まれ。北海道大学独文科修士課程卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モトラッド

29
★★★★☆ 欠席裁判とも言える『ヴェルサイユ条約』への不満が満ち溢れた時代に、偶然にも居合わせたヒトラー。彼の正体を“政治家の仮面を被ったペテン師”の一言で見破る筆者の分析力は並外れている。ヒトラーには、国家を運営する度量も熱意も無く、戦争で入手した国の将来など無関心。また、彼の世界観は、戦争が正常な状態で、平和は非常事態だった。大量虐殺については、未曾有の犯罪そのものであり、“戦争犯罪”とは切り離して考えるべき。彼は何一つ創り出せず、何もかも破壊し尽くした。その他、数多の所業を明るみに出している。名著。2018/08/08

coolflat

14
ワイマール共和国の崩壊過程(右翼政権は政権運営のために、いくつもの法案を大統領緊急令で通した。左翼政党までもが議会政治を無視した緊急令政策を容認)を書いてある件が分かりやすく、現在の日本を考える上でも示唆に富む。ヒトラーはファシストではなく、左翼的傾向が強いということ。ムッソリーニというより、スターリン。考えるに安倍を保守と捉えるのは間違いであり、岸と同様、国家社会主義と捉えるのが正解か?社会主義の反対は資本主義ではなく、個人主義だと言う。反共、反社会主義をとる安倍政権が個人主義であったためしはあったか。2016/05/23

Falgorou

8
ヒトラーと同時代を生き、一部始終を見てきた作者だけあって説得力に富んでいた。 前々からドイツを世界の覇者・支配者にするのならば、どうしてユダヤ人弾圧という愚行を犯したのだろう、迫害よりも寛容な政策によって親友として力を貸してもらう方が、よほど効率的で現実的では?と疑問を抱いていたけれど、そもそも逆で、ユダヤ人根絶が最大目的で、そのためにドイツを覇者にすべく帝国を利用しただけの事だったのかも…と本書を読んで思った。最終的にはドイツ国民をも裏切ってしまったことが、この人の本質を物語ってるんだなと思った。2017/12/24

trazom

7
この本を読んで、私は「目的」と「手段」の理解が全く間違っていたと気付かされる。戦争を拡大し、ユダヤ人を絶滅させようとした目的は何だったのかと思い巡らせてきたが、著者は、ヒトラーには、戦争拡大・民族浄化こそが「目的」だったと言う。戦争には興味があったが、国家を運営することには何の興味もない。だから、憲法も制定しない、王朝も築かないし、指導者を育成することもしない。ヒトラーは、国家の役割を理解していないし、国づくりなどには全く興味はない。大切なのは、ただ民族と人種だけだったと著者は断言するが、本当だろうか…。2017/10/22

金吾

5
○ヒトラーを違う視点からとらえており面白かったです。やや資料を自説に立証に有利にしているかもしれませんが、ユダヤ人の絶滅をドイツの戦いより優先したのではないかや最終的にはドイツ国民の虐殺を図ったのではないかという説は、44年以降の行動を見ると一理あるかも知れないと思いました。2019/12/19

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