出版社内容情報
治らない、でも死なない。
命に関わらないという理由だけで、きちんとした医療が行われず、医療保険の適用にもならない、積極的な研究も行われないという病気は今もたくさんある。自ら吃音に悩み、自殺まで覚悟した著者が、やがて言語障害の治療・研究の第一人者となり、日本のリハビリの礎を築き、「リハビリ界の巨人」と呼ばれるようになった。
本書は、自身の吃音との闘病体験と難病や慢性の病気に苦しむ数多くの患者さんとの臨床の現場から学んだ、病気と共生して生きる自然な生き方“従病”の極意を提案する。
1章 なぜ命に別状ない病気で心を病んでしまうのか
2章 先端医学から取り残された分野を志して
3章 治せるところを治すのはリハビリではない
4章 病気にとらわれないための考え方
5章 自分の体にマイナスの暗示をかけない
6章 治すことより、生きることに集中する
【著者紹介】
大正15年5月5日生。87歳。東京都出身。医師、歯科医師、Ph.D.麻布中学卒。陸軍士官学校入学。東京歯科大学卒、東京理科大学卒、東京大学医学部卒。フルブライト留学生として米国カンザス州立ウィチタ大学大学院入学。博士課程卒業、Ph.D.(言語障害学)、同大学院、助教授。東京大学医学部講師、国立聴力言語障害センター厚生技官、東京都心身障害者福祉センター東京都技師、大阪教育大学教授等を経て、烏山診療所、アバリクリニック開業、e-習慣クリニック開業。現在は、人間の「習慣形成能力」を自然に引き出して依存症等を克服する医療にかかわる“市井の大医師”。
内容説明
リハビリ界の巨人と呼ばれた伝説の医師が、自らの闘病体験と先端医療から取り残される患者たちを診続け、たどり着いた境地。「病と闘う」ことが必ずしも最良の選択ではない。
目次
第1章 治らない障害から学んだこと
第2章 先端医療から取り残された分野を志して
第3章 治せるところを治すのはリハビリではない
第4章 病気にとらわれないための考え方
第5章 自分の体にマイナスの暗示をかけない
第6章 治すことより、生きることに集中する
著者等紹介
神山五郎[カミヤマゴロウ]
1926年5月5日生まれ。東京都出身。医師、歯科医師、医学博士、哲学博士。東京歯科大学卒、東京理科大学卒、東京大学医学部卒。フルブライト留学生として米国カンザス州ウィチタ州立大学大学院に入学、博士課程修了。東京大学医学部文部教官・助手、ウィチタ州立大学大学院助教授、国立聴力言語障害センター言語課長、東京都心身障害者福祉センター医学判定科長、大阪教育大学教授等を経て、烏山診療所を開業。その後、アパリ・クリニック上野院長、e習慣クリニック院長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。