内容説明
あじさいの花の咲く庭に、まだ幼鳥の傷ついたオオタカが降り立った。その家ではブルドッグを飼っていた。オオタカは、その犬を見つけて降りてきたようだった。睦み合う一羽と一匹。やがて傷の癒えたオオタカは近くの里山へ帰っていった。心暖まるファンタジー。
著者等紹介
高橋三千綱[タカハシミチツナ]
1948年、大阪生まれ。サンフランシスコ州立大学英語学科創作コース、早稲田大学英文科をいずれも中退ののち、スポーツ紙の記者となる。1974年『退屈しのぎ』で群像新人文学賞、1978年『九月の空』で芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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うまとら(仕事が多忙のため休止中)
4
ここ数年の悲願「ブルドッグを飼いたい!」芥川賞作家の髙橋さんがブルドッグを飼っていて、しかも自宅のブルちゃんをモデルとした作品を書いているということをブリーダーさんのHPで知って、読まないわけにはいけないだろうということで、実際に読んでみました。思ったよりブルちゃんの頑固な性格を描いていて、なかなか飼うのは大変だなーというのは感じました。小説としては、ほのぼのとした内容ですが、それほど目を引くほどではないですね。巻中のブルちゃんの写真が可愛い。2010/03/19
高麗(こま)
1
マイペースでワガママでオッサン臭い(笑)でも、イザって時は頼りになるブルドッグのブル太郎♪イカツイ顔してても可愛い所もあるんだよ(´艸`)2010/10/19
ウメ
1
「ブルドッグ、いいぞー」と上司に薦められた一冊。ブルドッグのお世話がこんなに神経を遣って大変だとは。へちゃむくれ顔からは想像できない繊細さ。でもでも、ブルドッグがとても愛しくて一緒に暮らしてみたくなる。2006/11/25
Lole
0
ブルドックとオオタカの心の交流を書いたフィクション。 読み終わるまで実話かと思わせるくらい、描かれた風景も犬や鷹の生態もそして、主人公の心の動きもリアルだった。 流石、実際にブルドックと生活していた作者ならではと感じた。 犬を題材にした小説はやたらと同情を誘うものか、飼い主主体のものが多い中、主観は主人公であるものの、話の主体が犬と鷹という書き方に共感を覚えた。2020/01/03
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