歴史教科書の歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794210975
  • NDC分類 375.9
  • Cコード C0021

内容説明

ついには外交問題にまで発展した歴史教科書論争。しかし、そもそも日本の学校で使用される歴史教科書の内容がどのように変化して現在にいたるのか、という点についてはなぜか注目されてこなかった。本書では、敗戦直後の昭和二十年代の教科書から、平成十二年度使用の教科書までの中学生用歴史教科書、および「新しい歴史教科書」を丹念に検討し、教科書が日本の近代をどのように叙述してきたのか、その変遷を追う。なぜ歴史研究の成果を無視してまでも、教科書は自国の歴史を否定しようとするのか。あくまでニュートラルに教科書の叙述を辿りながら、日本人の精神をむしばむ病根の正体を抉る画期的労作。

目次

第1章 まったく異なる歴史観で―敗戦直後
第2章 検定教科書スタート―昭和二七~三六年度
第3章 近代日本の「肯定」―高度経済成長期
第4章 「封建的日本」イメージの再浮上―経済大国時代
第5章 悪玉化する日本―教科書誤報事件以後
第6章 完全否定された日本の近代―平成九~一二年度
第7章 何が歴史教科書をゆがめているのか
結語『新しい歴史教科書』の歴史的位置

著者等紹介

小山常実[コヤマツネミ]
1949年、石川県金沢市生まれ。1978年、京都大学大学院教育学研究科博士課程単位取得。専攻は日本教育史、日本憲法史、日本政治思想史。現在、大月短期大学教授
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