出版社内容情報
練達のロシア・ウォッチャーが解き明かすロシアの内幕。
複雑怪奇なこの国の姿が白日のもとに。
内容説明
衰えたりとはいえロシアは大国である。しかもわが国の隣国である。未解決の北方領土問題もある。そこには大量の資源が眠っており、各国はその資源を虎視眈眈と狙っている。また、数百年の伝統をもつスラブ主義の台頭も不気味である。本書は、日本経済新聞社にあってモスクワ特派員を務め、現在もロシアの有力者と交わるなど、二十数年にわたってソ連/ロシアをウォッチしてきた著者が、ほとんどの日本人が解読できないロシアの複雑な内情を明らかにするとともに、日本のとるべき方策を示唆した貴重な一冊である。
目次
九六年大統領選挙
強硬派追放劇
七人の銀行家による支配
将軍の台頭
かりそめのチェチェン和平
摂政政治
クレムリンのゴッドファーザー
利権抗争
ガスプロム攻防戦
銀行間戦争〔ほか〕