学校崩壊

学校崩壊

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794208675
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C0037

内容説明

いま学校で何が起きているのか?現場の教師が危機の実態を報告する。

目次

第1部 いま学校で何が起きているのか(生徒がわからなくなった;勉強に目的が見いだせなくなった ほか)
第2部 二つの少年事件を考える(神戸連続児童殺傷事件;黒磯事件 ほか)
第3部 何のための勉強か―中学から高校へ(大幅に落ちた学力;私は授業をこんなふうにやっている ほか)
第4部 マスコミが学校崩壊にあたえた影響(体罰と校則への批判;不登校といじめへの批判 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カブトムシ

14
この本は1999年2月23日第1刷発行、1999年3月8日第3刷発行。著者は河上亮一先生という当時公立中学校の社会科教師でした。先生は私より十歳年長で、プロ教師の会(埼玉教育塾)を主宰していました。この時に私は、荒れた大規模中学校に勤務していました。私は河上先生については、少なくともベストセラーになったこの「学校崩壊」(草思社)の4年前にはその著作を通して名前を存じ上げていました。河上先生は、テレビにもよく出演して、荒れた学校の状況を説明しました。「朝まで生テレビ」などでした。ツッパリが全盛の時代でした。

Midori Nozawa

10
同じ市で教師をしました。著者にはお目にかかっています。滑舌のよい語り口でさわやかな笑顔がプロフィールからも思い出されます。ところで私は本当にダメな教師でした。新任の頃、中三の担任をしましたが、怖い学年主任の先生がかばってくださって、なんとかやっていけた。学校にはこわもての先生がおられ、また女性でもいたずら男児に負けない力量の方がおられました。32年間の教師生活でした。そして今シルバーで中一の指導をしています。やっぱりダメな先生なんです。でも「新エミール」や本書を読み、教育のことを考える余裕も持てます。2021/11/01

Humbaba

9
教育とは保守的なものである。そのため、社会が高速に変化している状況においてはなかなかそれと上手く歩調を合わせることが難しい。歩調が合わないことによって様々な問題が生じており、それはどうにかする必要がある。しかし、それでも下手に変化する社会に迎合してしまえば、もっと大きな問題を引き起こす可能性もある。2013/11/09

まーしゃる

4
この本自体がもう15年ほど前のものであるが、この時点ですでに私が知っている学校の姿とはかなり違う。今はもっと酷い現状であることも子供たちを見ていればわかる。人権だ個性だ自由だ・・・と大人が騒いだ結果がこれである。学校に責任を押し付ける前にまず家庭でのしつけが全くできない親が増えた問題を考えるのが先。2015/02/09

しわじい

1
いったい、何が悪いんだか、どうなってしまったんだか。社会が悪いとか親が悪いとか、学校が悪いとか、いろいろ言われるけど、教師と言うのは一番弱い立場に感じた。批判ばかりされて、現状や教師達の努力を発言する機会はなく、ちょっとこころない教師が悪さをすれば、ほら見たことかといっせいに叩かれる。 そうやって偉そうに叩くマスコミが一番悪いと思う。何の問題解決もせずに、ただ引っ掻き回して最終的な責任は、教師や親に持っていく。乗せられてしまう大人達もばかだけど、やっぱり、無責任が一番マスコミはよくない。 1999/05/20

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