内容説明
政治的圧力を受け、埋もれること30年―。宋美齢に妻の座を奪われたうえ、その存在すら否定された前夫人が、蒋介石の私生活を初めて明かし、台湾で話題騒然となった問題の書。
目次
プロローグ 中華民国成立後の混乱
出会い
強い男
身元調査
求婚
私たちの結婚
ふたりの息子
放蕩の代償
広州の反乱
復帰
ソ連視察団
黄埔軍官学校〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みやざき しんいち(死ぬまでにあと1,000冊は読みたいんだ)
5
(70/1000)内容の大半は、蒋介石の活躍と挫折と日常生活をそばで見てきた妻の記録。我が強くそのぶん敵も多い人生だった。2018/10/23
チェンソー
0
映画「宋家の三姉妹」→NHKドキュメント「宋王朝」→この本。の順番で見ました。映画は完全なる宋姉妹の美化でした。美貌と教養と財力を併せ持つ宋姉妹の華麗な表舞台での活躍に目が行きますが、この陳潔如から見たオフな宋姉妹の姿も多分に悪者ではあるがなるほど、生々しい一面も感じられてリアル。蒋介石にもこちらの本で寧ろ親しみが湧きました。一見の価値ある書です。しかしなんでこれほど彼女は軽んじられてきたのか。少なくとも映画はこの手記後なのだから彼女を少しくらい尊重してもよかったのに。彼女がこの手記を残したことに感謝。2011/09/13
Ms.H
0
蒋介石のもっともそばにいた妻(…であった事実すら否定されてしまった方ですが…)が綴ったものです。ある意味非凡で常識から外れていなくては、歴史上に名を残す人にはなれないのかもしれませんね。2010/01/10
Takase
0
宗美麗との結婚後に、陳潔如のことを知らないと言うことが出来たのは凄い。今の世の中で同じことをやる政治家は日本にはいなさそう。2023/03/09