内容説明
1980年代に日本企業はこぞってアメリカに進出したが、その多くは見るべき成果を上げていない。メーカーは利益を上げられず、サービス企業の業績はきわめて不安定だ。また、アメリカ人従業員とのトラブルに見舞われている企業は数知れない。なぜ日本企業はアメリカでうまくやっていけないのか―。日米双方のマネジャーへのインタビューと15年間におよぶ綿密な調査をもとに、在米日本企業および日本人ビジネスマンの言動をつぶさに分析した本書は、海外における破綻の原因を浮き彫りにしながら、日本人にとって真の国際化に必要な条件を提示している。日本礼讃でもジャパン・バッシングでもない、きわめて公平な視点で日本式ビジネスを分析した力作。
目次
1章 どんな日本企業が進出してきたか
2章 相互不信が生まれる原因
3章 どんな日本人が赴任してくるか
4章 コミュニケーション・ギャップ
5章 何のための会議か
6章 混迷する人事管理
7章 日本式生産管理の優劣―製造業
8章 激化する競争に打ち勝てるか―自動車
9章 オフィスで生じるトラブル―サービス業
10章 真の競争力が試される―銀行
11章 ウォール街は東京ではない―証券会社
12章 最大の弱点はマーケティング
13章 良き企業市民であれ
14章 日本人マネジャーは変われるか
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