内容説明
著名な自動車産業アナリストによる本書は、GM、トヨタ、VW各社の歴史的経緯に始まり、製品開発機構や経営組織の実態、90年代に入ってのトップ交代劇の背景とその影響、企業としての将来像と現実との食い違い等々を描き出す。一般に知られている以上に混迷の度合いを深めている各社のインサイド・ストーリーを通じて、危機的状況を乗り切ることのできる企業の条件とは何かをも考察した現代企業論である。
目次
序章 世界の新しいビッグ・スリー
第1章 息をもつかせぬ東京
第2章 不安がいっぱい
第3章 路上の戦士たち
第4章 崩れ落ちる壁、変わりゆく眺望
第5章 誰の世紀か?
第6章 役員室という戦場
第7章 たかが自動車だ
第8章 ラインを行きつ戻りつ
第9章 縮んでいくハイウェイ
第10章 二十一世紀の自動車会社
結び ジューネーヴでのサスペンス