内容説明
チップ(集積回路)の発明は、私たちの生活に革命的な変化をもたらした。だが、誰がいかにしてチップを発明したかは、ほとんど知られていない。本書は、チップを発明した二人の天才、ジャック・キルビーとロバート・ノイス(互いに関係なく、それぞれが画期的なアイデアをほぼ同時に生み出した)をめぐる人間ドラマを描くとともに、チップの発明によっていかにして現在のコンピュータの開発が可能になったかを、わかりやすく説きあかす。コンピュータの原理から日米半導体戦争まで、第2の産業革命と言われるマイクロエレクトロニクス革命がもたらされるに至る経緯を巧みにとらえた出色のノンフィクションである。
目次
1 数の難題
2 考えようとする意思
3 自明でない解答
4 洞察の飛躍
5 キルビー対ノイス
6 真の奇蹟
7 発進
8 普及と浸透
9 DIM―I
10 「いとも簡単なこと」
11 長老たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
工作魂
1
題名から、ICの誕生に関わる話を期待して読んだのだが、確かに書かれているのだが、半ばと最後のみで大半は違う話題に終始し、文章の途中でしばしば初歩的な説明が出現し流れた止められるし結構な分量を割いていて、本文以外の注釈で説明すべきと思う。ICの話にたどり着くのにかなりの頁数を費やし、ようやく始まったと思いきや、また違う話に逸れて、恐らく著者が調べたものをてんこ盛りにつなぎ合わせ、著者も編集者も専門性を持たない力不足感が随所に見える。全般的にお話し調で事実と推測の区別がつかない。巻末に参考文献の紹介もない。2024/03/13
driver1988
1
ロバート・ノイスの生き方、考え方、そしてアイデア、これを知れただけでも本書を購入した甲斐がある。2010/11/07
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