内容説明
菅政権はどこへ向かうのか?自民党の党内抗争にも深く斬り込んだ慧眼の書!与野党共に忖度せず冷静な眼差しで政界を俯瞰する気鋭のジャーナリストが、永田町の真実の姿を語る!
目次
序章 それは終わりから始まった
第1章 官房長官から総理大臣へ
第2章 崩れていく野党共闘と国民民主党
第3章 自民党は戦国時代へ
第4章 天敵に育てられ、身内に足を引っ張られる菅首相
第5章 政治家が守らなければならないもの
著者等紹介
安積明子[アズミアキコ]
兵庫県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。平成6年国会議員政策担当秘書資格試験合格。参議院議員の政策担当秘書として勤務の後、執筆活動を開始。夕刊フジ、Yahoo!など多くの媒体で精力的に記事を執筆している。また昨今はテレビ・ラジオ出演など、ジャーナリストとしての活動の幅を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あっちゃん
8
官房長官時代の菅さんを見てると、決して器用な人では無いなと思ったので、働きぷりが見えないのも、不器用さ故に、常に安倍さんと比較されてる印象があり、気の毒だなと思いました。与党内での足の引っ張り合いや権力争いは面白かった。また、立憲と国民民主党が両思いになれない理由に、福山哲郎が原因だと言うのも納得できたし、国民民主党は立憲と共闘はしない方が良いと思う。望月衣塑子氏の話は相変らず厳しい安積さんですが、映画の興行収入がわずか4億8000万円なのに、日本アカデミー賞を受賞した話は絶句でした2021/10/23
みじんこ
6
主に菅首相誕生から昨年12月頃までの政治の動きの振り返りにもなり、あれはどういうことだったのかということが解説されている。菅首相に国家観が見えないことや国民への語りかけが足りないというのは全くその通りだと思う。官房長官と総理は別ものなのである。山口と福岡での自民党内の有力政治家らの権力争いの話は面白く、今後も目が離せない。某東京新聞記者についての話は、映画の話も含めてまさに「反権力ビジネス」的であり、実態を知る機会になった。本書は我が国の今後を考える材料になるが編集者は明らかな誤脱字は直して欲しい。2021/01/25
めっかち
3
今の政局を理解できる1冊。安積さんはフリーのジャーナリストとのことだが、派閥の構成などしっかりと取材されてるのみならず、政治史も勉強しておられるようだ。色々な永田町の[リアル]がわかった。2021/09/01