出版社内容情報
一年生のきこは、はじめてのおこづかいで、5人の友だちに粘土けしゴムを買ってあげると約束してしまいます。けれど粘土消しゴムはとても高いのです…。お金の使い方をめぐる少女の喜びととまどいを巧みに描きます。 小学校低学年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紗夜
2
好きな本です。主人公の女の子がついつい見栄を張っちゃって、結局自分が困るという経験は、自分にもありました。お金を持つことで優越感が生まれるのでしょうかね?はじめてお金に色気が出てきたころの子供の心境や危うさが書かれていました。2010/06/04
まめはち
0
小学生の頃、何度も学校の図書室で借りて読んだ本。きこの欲しいもので溢れているたなかやさんの店先を想像したり、ねんどけしごむが欲しくて画材やさんへ見に行ったりしたことを思い出しました。物やお金では人の心からの感謝は得られない、ましてやあげるタイミングを外してしまったら、虚栄心すら満たしてくれないというなんとも寂しいお話。2年生になる前にお小遣いアップしてもらえることになって喜ぶきこの姿は単純で子どもらしいともいえるけど・・・。お母さんが言うようにお買い物上手になったのかな。2014/10/15