出版社内容情報
戦後の引揚者を受け入れた地域社会の諸相や、海上自衛隊と舞鶴とのかかわりも視野にいれる。補論などを収録した増補版。舞鶴鎮守府設置により大きく変貌した舞鶴の政治・経済や社会を、地域の視点から解明するとともに、引揚者を受け入れた地域社会の諸相を読み解き、海上自衛隊と戦後舞鶴とのかかわりを究明する。補論などを収録した増補版。
序 章 軍港都市と地域社会…………坂根嘉弘
コラム 地形図にみる舞鶴軍港…………山神達也
第一章 日露戦後の舞鶴鎮守府と舞鶴港…………飯塚一幸
コラム 舞鶴鎮守府と東郷平八郎…………飯塚一幸
第二章 舞鶴軍港と地域経済の変容…………坂根嘉弘
コラム 軍港都市には軍人市長が多いか…………坂根嘉弘
第三章 軍事拠点と鉄道ネットワーク ―舞鶴線の敷設を中心として― …………松下孝昭
コラム 舞鶴要塞と舞鶴要塞司令官…………坂根嘉弘
第四章 「引揚のまち」の記憶…………上杉和央
コラム 「引揚のまち」の現在…………上杉和央
第五章 近代以降の舞鶴の人口…………山神達也
コラム 旧加佐郡における市町村合併…………山神達也
第六章 舞鶴の財政・地域経済と海上自衛隊……………筒井一伸
コラム 「海軍」・「海上自衛隊」と舞鶴の地域ブランド戦略…………筒井一伸
補論 大舞鶴市の誕生…………坂根嘉弘
坂根 嘉弘[サカネ ヨシヒロ]
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobuko Hashimoto
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舞鶴引揚記念公園に行った復習で、第四章「「引揚のまち」の記憶」を参照。戦後の引揚事業の規模、その記憶の継承を望む声のたかまり、記念碑設置運動について。いかつい書名だが読みやすくわかりやすい。図版(写真)もあり。舞鶴引揚記念公園からの引揚桟橋のあった湾の写真をたっぷり添えて、ブログに簡単にまとめました。https://chekosan.exblog.jp/29971298/2020/03/21
sou65406459
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人口移動やインフラ、行政史まで含んだ舞鶴の歴史を解説した本。とくに人口増減については背景からかなり詳細に考察されているのでお勧めです。2018/10/04