内容説明
中近世を通じて日本の銀・銅は、国際社会に強い影響を与えた。その先鞭を付けた石見銀山は江戸時代どのような技術・経営・政策・住民によって営まれていたのか。産銀量の減少は資源枯渇によるだけでなく、政治や経済が複雑に絡み合っていた。二〇〇七年「石見銀山遺跡とその文化的景観」の世界遺産登録を支えた研究の一端を紹介する。
目次
第1章 間歩とは何か
第2章 鉱山の経営と労働
第3章 御直山と資本
第4章 吹屋の経営と生産
第5章 自分山の破綻と鉱山経営の変容
第6章 銀山を支えた資材調達システム
第7章 銀山町の社会構造
補論 石見銀山附地役人と身分
著者等紹介
仲野義文[ナカノヨシフミ]
1965年広島市に生まれる。1988年別府大学文学部史学科卒業。現在、石見銀山資料館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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