出版社内容情報
人は必ず再生できる!ホームレスの成長物語
大阪の派遣社員・ケンジは、母の死と派遣切りをきっかけに家を失い、日雇い労働で生活をつなぎ、サウナに寝泊まりする日々を送っていた。
ある日ひょんなことから、日本人の父と台湾人の母を持つ台湾の女子大生・メイランに出会う。大学で環境問題を学び、将来は社会起業家になりたいと夢を語るメイランに惹かれ、自分が生きる目標を見失っていたことに気づくケンジ。再会の約束をし、帰国した彼女を思いながら、ケンジはお金を貯めて部屋を借りるという小さな目標から再生を始める。
さらにケンジは、以前からたまに見かけていた、街角でゴミを漁る一見ホームレスの中年男性と知り合いになる。彼は実は環境問題を研究する助教授だった。ケンジは彼に「地球先生」とあだ名をつけて親しくなり、彼の地球環境に関する話を聞くうちに、社会への問題意識に目覚めるようになる。
そんなある日、メイランからメールが届く。見知らぬ日本人女性から亡き父に宛てた、古い手紙の数々を見つけてしまったと言うのだ。尊敬する亡父の不倫を疑い戸惑うメイランのため、ケンジは日本にいるはずのその女性を探し始める……。
母の死、派遣切り、ホームレス化。負のスパイラルからどん底に堕ちても、生きる目標を見つけ小さな努力を積み重ねれば、人は必ず再生できる。大阪を舞台に青年の成長を描いた、今だからこそ読みたい心温まる青春小説。
内容説明
大阪の派遣社員・ケンジは、母の死と派遣切りをきっかけに家を失い、日雇い労働で生活をつなぎ、カプセルホテルに寝泊まりする日々を送っていた。そんななか、社会起業家を目指す台湾の女子大生メイランや、街角のゴミを集め環境問題を研究するオッサン「地球先生」に出会う。目標も夢も失っていた自分に気づき、「もっとましな人間になってやる」と誓うケンジは、ささやかな努力を重ね人として再生していく。ところがある日、台湾に帰ったメイランから、SOSのメールが届いた…。
著者等紹介
宮下隆二[ミヤシタリュウジ]
1965年、大阪生まれ。筑波大学比較文化学類中途退学。以降、塾講師、行政書士等のかたわら、独学で歴史、古典、宗教思想を学び、詩作に従事する。2005年、第2回「涙骨賞」優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エンリケ
のほほん@灯れ松明の火
TATA
ここまま
takukeimama
-
- 和書
- 仏説父母恩重経講話