知の対流<br> 都市と故郷のフィクション

知の対流
都市と故郷のフィクション

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 407p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784792406257
  • NDC分類 904
  • Cコード C3390

内容説明

芸術作品に描かれる都市とふるさとを失った都市民の希望を読む。

目次

第1部 いろ・おと・いのち(ふるさとの色を考える―魯迅の「故郷」を読みながら;日中の「紅白」;都市に形成された音楽―ウィーンとシューベルトの『おやすみ』;色と音の共感覚)
第2部 映画・演劇等(港町の映画―大阪とハンブルクを事例として;上海と初期中国映画―一九二〇年代「モダン劇映画」に表されている魔都「上海」;人形芝居におけるフィクション性と現実性―人形を論じるクライストと近松;オペラ『スペードの女王』―華やかな都、貧しい都;映画で世直しを―黒澤明の思想と映画)
第3部 夢・教養・人生(「一枚絵」が語る世界―グリム童話の一つの受容と展開;日本美術に対するポーランド人の憧れ―バロックから現代まで;グランケンブルクの『小説試論』―その教養小説的特徴と十八世紀小説理論の関連について;啓蒙のユートピア小説における都市の表象―ティソ・ド・パトをめぐって1;啓蒙のユートピア小説における都市の表象―ティソ・ド・パトをめぐって2)
第4部 虚構と現実(都市とメディア;歌群の創造―齋藤茂吉「おひろ」の形成過程;カミング・アウト、身体的快楽、ゲイ・アイデンティティ―テネシー・ウィリアムズの二つの小説を読む;言語の拡充という虚構;プロビンスの出身者であること)
第5部 郷愁(帰れない土地;創造性と願望の変換―ノスタルジアの力を考察する;アイルランド文学における都市と郷愁―ジョージ・ムアの「郷愁」を中心に;ギリシア悲劇にみる「望郷」―エウリピデス『タウリケのイピゲネイア』考)

著者等紹介

芝原宏治[シバハラコウジ]
関西外国語大学外国語学部教授

ドッド,スティーヴン[ドッド,スティーヴン][Dodd,Stephen]
ロンドン大学SOAS(東洋アフリカ学院)准教授

山崎弘行[ヤマサキヒロユキ]
大阪市立大学大学院文学研究科教授

高梨友宏[タカナシトモヒロ]
大阪市立大学大学院文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。