内容説明
本書は、筆者がこれまで発表してきた諸論稿を基にして、刑法総論とりわけ犯罪に関する総論についてその意義と機能を明らかにし、同時に、現代の刑事立法を見る批判的視点を提示しようとするものである。
目次
第1部 刑事立法論(刑事立法論における自律と自己決定;「積極的一般予防論」と刑事立法の限界;組織犯罪対策と犯罪化、重罰化)
第2部 犯罪論における基本概念(「行為」概念と犯罪体系;相当因果関係説;「不真正不作為犯」について ほか)
第3部 共犯論(共犯論の現状;共犯の因果性;「正犯」と「共犯」 ほか)
著者等紹介
松宮孝明[マツミヤタカアキ]
1958年滋賀県に生まれる。1980年京都大学法学部卒業、’85年同大法学部助手となり、その後、1987年南山大学法学部専任講師を経て、現在、立命館大学法学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。