内容説明
法的思考の論理は三段論法ではない!?法論理を対話的な非単調論理として捉え直し、新たな法律学基礎論の構築を目指す。
目次
第1章 法の支配と法的思考―「法の論理」は裁判官の法的思考をどこまで拘束しうるか
第2章 法哲学から見た「法と対話」―法理論・法実務における対話性の契機について
第3章 匡正的正義と修復的司法―法哲学的視点からの一試論
第4章 法的三段論法モデルの問題点―伝統的論理学における三段論法との比較
第6章 要件事実論と“法律要件→法律効果”図式―プラッケンの「排除可能なルール」を手がかりに
第7章 三段論法を超える法的推論モデル―伊藤滋夫教授の「オープン理論」の法論理学的解釈
第8章 法的思考の論理と“スンマ/システム”―弁証法論理と演繹論理との対比を手がかりに
第9章 関数表現としての法的ルール「A→B」―ヤープ・ハーヘの「理由ベースの論理」における法的推論モデルについて
第10章 法的議論における発見の論理・序説―法解釈論争が残した知的遺産の継承と発展に向けて
著者等紹介
高橋文彦[タカハシフミヒコ]
1956年埼玉県生まれ。1979年一橋大学法学部卒業。1987年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。西南学院大学専任講師、同助教授、同教授、関東学院大学教授を経て、明治学院大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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