出版社内容情報
【解説】
様々な問題をもつ子どもたちと治療者が共に遊ぶことによって心の健康を回復させる。この方法で指導した1ケースをとりあげ,子どもの内的世界を理解する方法を具体的に指摘。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつき
6
夕子の症例はすごく面白かったが、最初訳がわからなくて解釈に捉われ自分の中の感受性でものを見る視点が死んでいたことに気づかされた。セラピストは感受性が強すぎてはクライアント側になってしまうし、常識人すぎてはクライアントの理解ができない。だから半常識人を目指す。すごく納得した。成長したい。2019/02/24
なつき
1
再読。今読むとよく理解できるし、筋も読める。2023/07/21
ᚹγअәc0̸א
1
「私(筆者)が接した多くの人たちの中で、心理療法家として感受性豊かな人は、みんなある意味で狂いの要素を持った人であった。」 この本に惹かれるタイプを見通した上での卓見。
かび
1
自分も夕子とセラピストといっしょに統合への変容を体験したような気持ち。劇的で、感動的なドラマがある。こんなにも嬉しい。 「セラピストの感受性」についての記述や、「情緒とコミュニケーション」による実際の応答の事例も面白かった。2012/05/31
riviere(りびえーる)
1
夕子(仮名)という小1の女の子と治療者との間で行われた遊戯療法を中心に書かれています。筆者はスーパーパイザーとしてかかわっているので、主観に偏ることなく、けれども活き活きとした事例として読めました。第三章「プレイセラピストの成長段階と感受性」第四章「母親のグループカウンセリング」にはプレイセラピストだけでなく、子育てに関わるどなたが読んでも役にたつ示唆があると思います。2011/09/21