目次
第1部 構造転換の中で問われる憲法規範の役割(「憲法実現」と「決断としての枠」の狭間で;憲法構造における立法の位置づけと立法学の役割)
第2部 「社会権」なるものを解釈する枠組をめぐって(「社会権」理論の50年における「抽象的権利説」的思考の功罪;生存権論の理論的課題と自己決定・社会的包摂・潜在能力;80年代ドイツ憲法学における給付請求権の理論;ドイツにおける社会国家的基本権解釈の源流)
第3部 「国家による人権保護」の道理と無理(国家の基本権保護義務論の意義と限界;「公共の福祉」の理論における人権観念と人間像)
第4部 立憲主義の概念と憲法の守ろうとするもの(「国家を縛るルール」から「国民支配の道具」へ?;立憲主義において国家を縛るもの)