内容説明
すべてはギリシア・インドではじまった。数学の知はアラビアで受け継がれ、数百年の時を経てヨーロッパへ。壮大なスケールで綴られる数学の誕生とその父母の物語。
目次
1 ミレトスのタレス―幾何学の定理最古の証明
2 サモスのピュタゴラス―直角に関する定理を証明した古代ギリシア人
3 アレクサンドリアのエウクレイデス―数学をまとめた幾何学者
4 シラクサのアルキメデス―幾何学のいろいろな手法を切りひらく
5 アレクサンドリアのヒュパティア―最初の女性数学者
6 アールヤバタ一世―文字式から地球の回転まで
7 ブラーマグプタ―数値解析の父
8 アブー・ジャファル・ムハンマド・イブン・ムーサー・アルフワーリズミー―代数学の父
9 ウマル・ハイヤーム―数学者、天文学者、哲学者、詩人
10 レオナルド・フィボナッチ―ヨーロッパのヒンドゥー・アラビア数字
著者等紹介
ブラッドリー,マイケル・J.[ブラッドリー,マイケルJ.][Bradley,Michael J.]
アメリカのノートルダム大学で数学博士号を取得、現在メリマク・カレッジ数学科長。小学生から大学生までを対象に長年数学教育に携わる
松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
名古屋工業大学助教授を経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
22
淡々とした書きぶりで記される簡単な数学者のエピソードがなかなか良かったです。知らない人もいましたので好奇心が湧きました。ウマル・ハイヤームが数学者でもあることは知りませんでしたのですごい才能だなと思いました。2022/01/09
nbhd
16
人物描写が薄いぶん魅力に欠けるけど、平易で素っ気ない文体なので、数学の読み物としては逆に読みやすいのかも。数学者50人を紹介する全5巻シリーズの1冊目、13世紀のフィボナッチまで。ルバイヤートでおなじみのウマル・ハイヤームって数学でも有名なんだね、っていう新情報もあったけど、やっぱピタゴラスがダントツで可笑しい。『(学校の焼き打ちされたピタゴラスは)暴徒に追われて豆畑のほとりまでやってきた。(しかし)神聖とされていた豆畑に足を踏み入れることを望まず、暴徒に殺された』ヘンテコドラマチックで泣ける。cf信長 2016/02/17
Mark.jr
3
偉人から入る数学入門というか...。2024/01/31
壱萬参仟縁
2
紀元前の世界から、日常的な疑問をなんとか解明すべく、何らかの法則を見出そうとしていた古代人のかけがえのないトライエラー。その末に見つけ出した、シンプルではあるが、現代的にも意義を感じる、タレス、アルキメデス、フィボナッチなどの幾何学分野の先人たちが紹介されている。折に触れて、現代の複雑な数学的事象をシンプルに考える機会を得るには必要に思える本。2012/06/11
taki_tetsu
1
インド、アラビアあたりの方が数世紀先を行ってたんだねぇ。 今じゃヨーロッパがでかい顔してるが。2012/05/29
-
- 和書
- 平家物語犬王の巻