人工知能のうしろから世界をのぞいてみる

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784791776610
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C0004

出版社内容情報

AIと人間のはざまから
人間のような時間と空間の使い方を参考に組み立てられる人工知能。人間に限りなく近く…と設計されるかれらには世界がどのように見えるのだろうか。喜びや悲しみなどの感情はあるのだろうか。どのように私たちに影響を与え、与えられ、拡張されているのか。人工知能、そして人工知能と共に生きる人間の主観世界のデザインを考えるために――

内容説明

人間のような時間と空間の使い方を参考に組み立てられる人工知能。人間に限りなく近く…と設計されるかれらには世界がどのように見えるのだろうか。悲しみや喜びなどの感情はあるのだろうか。どのように私たちに影響を与え、与えられ、拡張されているのか。人工知能、そして人工知能と共に生きる人間の主観世界のデザインを考えるために―。AIと人間のはざまから。

目次

1 物は心をもつのか(動かすこと、考えること―人工知能の理論を作るには;希望し、恐れ、喜ぶ―人工知能の経験を考える;物質と精神、思考と行動、反射と自律)
2 空間をひらく(地図を求め、地図を持ち、地図を作る―デジタルゲームの世界設計;2D、3Dからメタバース、スマートシティ、そして…―人間と空間の拡張;都市が人工知能になるとき―人とスマートシティ)
3 経験になじむ(力になり、関係を取りもち、自身を発展させる―ソーシャルゲームと人工知能;物理世界とデジタル世界のはざまで―メタバースは人の意識を変えるのか;人を理解し、空間を認識し、社会に参加する)
4 物語のなかへ(他者のまなざし、人工知能のまなざし;冒険から転生、模索からやり直し―異世界転生とマルチバースと未来のコンテンツ;自分だけの箱庭があるということ―ゲームの世界とケア)

著者等紹介

三宅陽一郎[ミヤケヨウイチロウ]
ゲームAI開発者。京都大学で数学を専攻し、大阪大学大学院物理学修士課程、東京大学大学院工学系研究科博士課程を経て、デジタルゲームにおける人工知能の開発と研究に従事。博士(工学、東京大学)。2020年度人工知能学会論文賞受賞。現在、立教大学大学院人工知能科学研究科特任教授などを務め、学生の指導にも力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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izw

8
三宅さんの人工知能に関する考え方が、多様な面から語られていて非常に興味深い。ゲームAI開発者なので、MCS-AI動的連携モデルが基本にあり、メタAI、キャラクタAI、スパーシャルAIが連携する世界を考える。ゲームの世界に限定したフレームで考え、キャラクタとして活動するエージェントも環境とのやり取りにより、記号接地も部分的に解決された世界が構築される。メタバース空間はオンラインゲームから物語と役割を抜いた空間だとも言う。物理的都市空間とそんなメタバースの連携することでデジタルツインが実現できるかもしれない。2024/11/02

Humbaba

2
技術はその時にできることしかできない。ただし、その分その時にできることであれば確実に行うことが可能である。そして、一つの使い方がわかれば、それに合わせて環境の方を変えて、一層使いやすくするということも可能である。そういて適用の範囲が広がり、その技術はさらに発展し、新しいことができるようになる。それを繰り返すことで、かつては難しかったことも次々と現実のものへと移り変わってきた。2025/01/01

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