出版社内容情報
理論と臨床から考える「援助」論
臨床の現場にたち、第一線で活躍しつづけている著者。時代の移り変わりや社会のできごとを経ていくなかで、「家族」や「こころ」が静かにしかし確かに変化していくさまを見つづけてきた。依存症、ヤングケアラー、アダルト・チルドレン、DV、母と娘、そして精神医療の現在……。変わりゆくように見える「家族」や「こころ」に手を伸ばすとき、どのようなあたらしい生存戦略がありうるのか。医療とは異なる「援助」は可能なのか。第一人者による思索と実践の記録。
内容説明
臨床の現場に立ち続ける著者による思索と実践の記録。
目次
聴く、見つめる、手を伸ばす(訪れる痛みと与える痛み;なかったかのように;ギャンブル障害と家族の支援 ほか)
家族とは何か(「生存戦略」としての依存症;自分自身が抱える問題で精いっぱいの親たち;丸山豊『月白の道』―オロオロ歩きながらトラウマについて考える ほか)
“援助”という思想(グローバル化する精神医療―辺境から眺める;精神医療からの逃走;突然頭痛に襲われた―『チチカット・フォーリーズ』について ほか)
著者等紹介
信田さよ子[ノブタサヨコ]
1946年岐阜県生まれ。公認心理師・臨床心理士、原宿カウンセリングセンター顧問、公益社団法人日本公認心理師協会会長。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。駒木野病院勤務、嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室室長を経て、1995年原宿カウンセリングセンターを設立。アルコール依存症、摂食障害、ひきこもりに悩む人やその家族、ドメスティック・バイオレンス、児童虐待、性暴力、各種ハラスメントの加害者・被害者へのカウンセリングを行ってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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