出版社内容情報
コモンとしての世界の共有へ。
「経済の健康」のために「人々の健康」を犠牲にする暗黙の政治、生命を犠牲にしてまで市場の価値を重視する死の欲動に、われわれはいかにして対抗可能となるのか。先例のないウィルスの蔓延を奇貨として、呼吸、接触、多孔性といった身体に不変の性質を新たな世界感覚へと練り上げていく、パンデミックを通過した時代の哲学。
内容説明
「経済の健康」のために「人々の健康」を犠牲にする暗黙の政治、生命を犠牲にしてまで市場の価値を重視する死の欲動に、われわれはいかにして対抗可能となるのか―What world is this?コモンとしての世界の共有へ。先例のないウィルスの蔓延を奇貨として、呼吸、接触、多孔性といった身体に不変の性質を新たな世界感覚へと練り上げていく、パンデミックを通過した時代の哲学―コモンの感覚を練り上げる。
目次
第1章 世界感覚―シェーラーとメルロ=ポンティ
第2章 パンデミックにおける権力―制限された生活をめぐる省察
第3章 絡み合い―倫理および政治としての
第4章 生者にとっての悲嘆可能性
著者等紹介
バトラー,ジュディス[バトラー,ジュディス] [Butler,Judith]
カリフォルニア大学バークレー校大学院特別教授
中山徹[ナカヤマトオル]
一橋大学大学院言語社会研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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共通世界 アンダー・コモンズ 複数形の世界・諸世界 世界感覚―シェーラーとメルロ=ポンティ:生存可能な人生を求める 居住可能な世界・人生 パンデミックにおける権力―制限された生活をめぐる省察:生と労働の気候環境 生活世界の未来 絡み合い―倫理および政治としての:なぜ現象学・どの現象学 自然化 たがいに密接に結ばれている 生者にとっての悲嘆可能性 変容:悲嘆可能性は平等の必要条件 悲劇的なもの・価値の破壊を現象させる世界 生を維持する必要条件→制の破壊としてのパンデミック 死政治的権力による差別2024/01/29