「AV女優」の社会学―なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか (増補新版)

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「AV女優」の社会学―なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか (増補新版)

  • 鈴木 涼美【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 青土社(2023/05発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784791775521
  • NDC分類 778
  • Cコード C0030

出版社内容情報

いまなお鮮烈さを失わない、著者の原点。
「性の商品化」をめぐる議論のなかで、ときにさまざまに語られる「AV女優」たち。その言説への違和と疑問は、著者を生身の彼女たちと彼女たちが生きる現場へと向かわせた――。そこで見つけたのは饒舌に自らをかたる女性たちの姿だった。生きているだけで商品となりうる身体を抱えて、どれくらい嘆き、諦め、戦い、楽しむのか。そのはざまで揺れ動く生身の存在であるAV女優を独自の視点から深くまなざし、画一的な議論からこぼれおちていたものを丹念に拾い上げた著者の原点。「性の商品化」の議論に一石を投じた画期的な書の増補版。待望の刊行。

内容説明

「饒舌なAV女優」という存在に着目しつつ、性の商品化の現場を独自の視点から深くまなざした、学術論文でありながら読むものをひきつけてやまないルポルタージュ。AV女優という生身の存在とむきあいつづけ、肉薄しようとするまさに画期的な書。

目次

第1章 饒舌なAV女優
第2章 性の商品化とセックスワークとAV女優と―彼女たちをめぐる言説史
第3章 AV女優の仕事
第4章 面接と語り
第5章 単体AV女優から企画AV女優へ
第6章 動機を語る動機
第7章 おわりに―生きた経験としての性の商品化

著者等紹介

鈴木涼美[スズキスズミ]
1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。日本経済新聞社を退社後、執筆業を中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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やいっち

54
10出版社共同復刊…書物復権の一角で見付けて、AV女優という名称に惹かれ、著者が女性ということで視点も含め女優陣への突っ込みも深いかユニークかを期待した。2023/07/30

すーぱーじゅげむ

10
AV女優の、特にインタビューを受ける仕事について着目した論文です。この取材がのちに書く『グレイスレス』に繋がるんだな、と思いました。2005年ごろ見たAVの冒頭インタビュー「このパート、必要?」と思いましたが、今もあるのでしょうか。仕事を選んだ動機を答えるのが業務の一環、その中で次第に自分自身を洗脳していく。最初は月1回しか仕事ができなくて、1本あたりの単価が半値以下に下がるタイミングで仕事を増やすことができるようになるのは巧妙だなと思いました。2024/02/25

さく

5
性産業に関して,従来自由意志の観点から性産業は強制された/自身で選んだ職業だと二元化する言説が主流であった。著者は自由意志言説に距離を置き,AV女優が自由意志を持つように振舞う理由やAV産業に従事する理由を自ら語ることに着目する。こういった語りが生まれる要因は,エンターテイナーとしての姿勢を求めるAV産業の構造とともに,不安定な職業であるAV産業に参加し続ける意義を確認する機会として,AV女優自身が語りを欲することにあると結論付ける。2023/08/24

わす

1
AV女優を志した時点での動機は漠然としているが、面接や取材で繰り返し自分を語ることで、彼女たちは確固たる動機を獲得する。制作者や視聴者だけでなく、AV女優自身もまた勤労の倫理を保つためそれが必要となる。2023/11/05

YH

1
物事を一方向ではなく、反対だったり、斜めだったり、様々な角度から見ることの重要性。自分が理解できない、理解し難いことだからこそ、意識的にそれを行う必要がある。社会学ってなんでもありと改めて気づかされるのも楽しい ・AV女優になった理由を饒舌に話す時、その饒舌を世間は歓迎し、楽しむ。楽しみながら、安心するのだ。彼女たちは「好きでやっている」のだ、と。中略。そして「私たちとは違うのだ」と、。地続きにある彼女たちの居場所と私たちの居場所を断絶することで、やはり自分らは性の商品化をしていないと装えるp212023/06/24

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