出版社内容情報
日常茶飯事の総体こそが歴史である
生きていくうえでもっとも重要なことのひとつである「食」。しかし、それは日常のことであるがゆえに記録に残りにくく、歴史学のテーマとしては軽視されてきた。伝統や信仰における食の役割、生食や肉食といったテーマ、さらには米や茶や菓子といった特定の食べ物をめぐる歴史まで。食生活・食文化の歴史を考究し続けてきた著者が、丹念な調査と史料の詳細な検討によって、人びとがいかに生きてきたのかを明らかにする。あたらしい歴史学の誕生
内容説明
生きていくうえでもっとも重要なことのひとつである「食」。しかし、それは日常のことであるがゆえに記録に残りにくく、歴史学のテーマとしては軽視されてきた。伝統や信仰における食の役割、生食や肉食といったテーマ、米や茶や菓子といった特定の食べ物、そして和食文化をめぐる歴史まで。食生活・食文化の歴史を考究し続けてきた著者が、丹念な調査と史料の詳細な検討によって、人びとがいかに生きてきたのかを明らかにする。あたらしい歴史学の誕生。
目次
1 和食文化の歴史的特質(『万葉集』の食と和食の原型;生食の伝統―膾から刺身へ;日本における稲作と魚―海・里・山;宮中のおせちと菱葩―統治の象徴;菓子と日本の米文化)
2 食と信仰(祭祀と饗宴の庭;村々の神饌;肉食をめぐる思想―道元と親鸞;陰陽道・修験道と食)
3 江戸における食文化の展開(料理と百人一首;文人社会と料理文化;江戸の小さな旅と食―雑司ヶ谷鬼子母神を中心に)
4 和食文化の周辺(アイヌ民族の肉食文化―「肉」の確保と保存・調理を中心に;琉球弧の食文化;米文化における朝鮮半島と日本;アジアのお茶・日本のお茶;飢餓・飢饉という現実―中世・近世から近代へ)
和食文化研究のこれまでと今後
著者等紹介
原田信男[ハラダノブオ]
1949年栃木県宇都宮市生まれ。専攻は日本生活文化史。国士舘大学21世紀アジア学部教授を経て、国士舘大学名誉教授・京都府立大学客員教授・和食文化学会会長。ウィーン大学客員教授、国際日本文化研究センター客員教授、放送大学客員教授、を歴任。89年『江戸の料理史』でサントリー学芸賞受賞、95年『歴史のなかの米と肉』で小泉八雲賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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noko