内容説明
魔女と悪魔のすべて。サバト、悪魔の契約、夢魔、淫魔、吸血鬼、狼男、悪魔祓い、ポルターガイスト、異端審問、火刑など、中世から近代にいたる悪魔学の主要な文献をくまなく渉猟し、西欧の恥部ともいわれる魔女裁判の全景を浮き彫りにして、質量ともに空前絶後といわれる、悪魔学の最も権威ある事典。
著者等紹介
ロビンズ,ロッセル・ホープ[ロビンズ,ロッセルホープ] [Robbins,Rossel Hope]
1912‐90。イングランド生まれ。ケンブリッジ大学で哲学博士取得。その後アメリカに帰化。英語教育・中世史の専門家として、カリフォルニア大学、ニューヨーク州立大学などで教鞭をとる。ヨーロッパからアジアに及ぶ9ヵ国で、教育・研究活動に従事。英国王立協会メンバーもつとめた
松田和也[マツダカズヤ]
翻訳家。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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∃.狂茶党
1
尋問 Question 「拷問」を参照。 本書は、魔女という妄想についての本です。 キリスト教社会を守るための口実も薄っぺらく、財産の没収による経済的利益や、嗜虐心の満足、気に入らぬものを陥れるため、弱者への迫害、妬み、単なる楽しみ、拷問による証言などにより、300年ほどの間に、おそらく数十万の命が失われた。 告訴されたが最後、ほとんどの場合、自白するか死ぬまで拷問が行われ、その後処刑されたのである。 これは機械である。 キリスト教と欲望と、権力。それに精神的病が結びついた機械。 2021/07/20