世界を物語として生きるために

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世界を物語として生きるために

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784791773633
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

物語を生きる、物語を再起動する
すべては物語である、漫画もアニメも映画もゲームも小説も詩も動画配信サービスも。私たちがなにか同じ経験をした、同じ物語の中に生きていると思えてたとしもそれはフィクションが見せる幻想に過ぎないが、幻想だからこそ私たちは魅惑される。ゼロ年代の思想が歴史化されるなか、物語の時代を描出するジャンルレスかつ鮮やかな批評。

内容説明

わたしたちは物語の中しか生きられない。マンガ、アニメ、ゲーム、音楽、動画配信サービス…わたしたちをとりかこむ多種多様なコンテンツを「物語」として読み解き、そのからくりを縦横無尽に解き明かす。現実のたしかさがゆらぎ、誰もが物語のなかを生きる時代を描出する、ジャンルレスかつ鮮やかな批評集。

目次

終わり/始まり 八匹目の終わりと始まり
1 時間/空間 「物語」と経験(そしてメンテは続く;「現場」の「現在」;ペインキラーは要らない;年表を生きる者―永野護は何を表現しているのか?;日常系の世界を推理する―米澤穂信と歴史的遠近法のダイナミクス)
2 意味/記号 「物語」とからくり(世界を物語として生きるために;ポケットの中の(はてしない)図鑑
寓話とアニメーションの間で 映画『鉄コン筋クリート』はなぜ分かりやすいのか
「かわいい世界」は可能なのか
終わっている“萌え”の時代と、続く日常について
「‐ism」の変節と平成の断面について)
3 接続/断絶 「物語」とコミュニケーション(対話の不成立、またはソニックブームが画面を越えること;宇多田ヒカルのカップヌードル 世界に到達する言葉;答えは人生を変えない;ボタンの原理とゲームの倫理;身体に悪い蒸気の文化;ぼくたちはいつかすべて忘れてしまう―『君の名は。』と『シン・ゴジラ』について)
始まり/終わり 不機嫌な登場人物による解題

著者等紹介

さやわか[サヤワカ]
1974年生まれ。物語評論家、マンガ原作者。『Quick Japan』(太田出版)、『ユリイカ』(青土社)などで執筆。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

36
論集で、ファンでない一見には読むのは厳しい本です。コンテンツを通じて自ずと浮かび上がるのは、「ソーシャル」ということだと思います。「終わり/始まり」「時間/空間」「意味/記号」「接続/断絶」目次に示された切断と接続。著者が言及する東浩紀や大塚英志は批評家として切断すれば、切断した反対方向では何かとつながっていると考えているのが著者の一連の仕事にみえます。それはまた「始まり/終わり」に、円環につながっている。それを物語といっていますが、倫理的で政治的なしつこさを嗅ぎ取る読者は拒否反応を示すかも知れません。2021/03/25

恋愛爆弾

18
この本に書かれることは二つ、自己言及の重視と、近いことだ。「ポストモダン/ミニマリズム」文学=「セカイ系/日常系」論にしても新海誠作品の「悲しみ」もゲームの倫理観も最果タヒ作品の「痛さ」も橋本治の「優しさ」や松本大洋作品の「分かりやすさ」や宇多田ヒカルの作品の詩もDOMMUNEの時間も、ゲームに触れる指先の動きも、とにかく話題のすべてが近い。常に肉薄する。それゆえに読みにくさまで感じた。けれど、その近さという感覚は、間違いなくこのちっぽけな日常内の私を、自己言及的に問い直し続けるきっかけになるはずである。2021/05/07

ああああ

2
タイトルに惹かれて読んでみたが、最後まで読み進まなかった。単純に、何について論じているのか良く分からなかった。『氷菓』など読んだことのある作品について論じられていたが、その視点が目新しいものか、とは言えないし、提示された視点に基づいて、より深く作品を楽しめるか、とも言えないように感じがした。氏の他の本も面白そうなタイトルはあるのだが、読む気が無くなってしまった。2021/05/10

Go Extreme

1
時間/空間・物語と経験:メンテは続く 現場の現在  ペインキラー 年表を生きる者 日常系の世界を推理 意味/記号・物語とからくり:世界を物語として生きる  ポケットの中の図鑑 寓話とアニメーションの間 かわいい世界 終わっている萌えの時代 ‐ism」の変節と平成の断面 接続/断絶・物語とコミュニケーション:対話の不成立 ソニックブームが画面を越える 宇多田ヒカルのカップヌードル 世界に到達する言葉 答えは人生を変えない ボタンの原理とゲームの倫理 身体に悪い蒸気の文化 不機嫌な登場人物による解題2021/04/14

sucksuckhello

0
大塚英志・東浩紀の物語批評の思潮を受け継いで書かれている様々な物語の批評集。少しゲーム論の比重が高い。コンテンツ過多の状況でインスタントで陰謀論めいたつまらない考察なるものが氾濫する中で、さまざまなジャンルのコンテンツのキャッチアップをこなす同時代性とコンテンツを歴史の中に組み込んでいく丁寧な仕事が両立している読みごたえのある本。鉄コン筋クリート論、こうの史代と萌え論、最果タヒ論、DOMMUNE論が特に良かった。

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