出版社内容情報
パンデミックをめぐる美術家と思想家の対話
新型コロナウイルスの世界的な流行を背景に、美術家と思想家のあいだで交わされたスリリングな往復書簡。「エアロゾル」の概念から出発し、ウイルスと現代社会、文明の歴史、自然と人間の関係、環境問題、「ブラック・ライヴズ・マター」など、 広範な視点で現在の世界を分析する。
内容説明
ウイルスの時代を背景に交わされる美術家と思想家の往復書簡。文明と歴史、人間と自然、ブラック・ライヴズ・マターインフォデミック―世界への、広く深き思考の交感。
目次
第1信 エアロゾルとウイルス―パンデミックを考えるために
第2信 ゾル・ゲル転換―融解するボーダー
第3信 アウトノミア、オキュパイ、黄色いベスト―充満するデモの分子
第4信 ブラック・ライヴズ・マター―「息ができない」
第5信 マテリアル、反故襖、ミリタリー―歴史的想像力
第6信 人間と非人間の領域―事物のスフェアと地球
第7信 主体化と非主体化の揺らぎ―原・身体とシミュレートされた身体
第8信 地平、地形、襞―西洋思想と認識論
第9信 横断的にともに―トランスする主観と外部
第10信 引き直される線
著者等紹介
大山エンリコイサム[オオヤマエンリコイサム]
アーティスト。エアロゾル・ライティングのヴィジュアルを再解釈したモティーフ「クイックターン・ストラクチャー」を起点にメディアを横断する表現を展開し、現代美術の領域で注目される。1983年にイタリア人の父と日本人の母のもと東京に生まれ、同地で育つ。2007年、慶應義塾大学環境情報学部卒業。2009年、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。2011年にアジアン・カルチュラル・カウンシルの招聘で渡米。2012年よりニューヨークを拠点にする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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