出版社内容情報
数学を「社会的共通資本」にするために。
戦後を代表する経済学者、宇沢弘文の打ち立てた「社会的共通資本」とは、人間に不可欠の基盤的装置、市場取引や競争に委ねることが許されない資本の総称であった。数学もまた、社会的共通資本ではないか。宇沢理論を引き継いだ「小野理論」や「帰納的ゲーム理論」を紹介しながら、技術性に偏りすぎた数学の壁を乗り越える。宇沢弘文に親炙した著者による、数学と経済学のリハビリテーション。
小島寛之[コジマヒロユキ]
著・文・その他
内容説明
戦後を代表する経済学者、宇沢弘文の打ち立てた「社会的共通資本」とは、人間に不可欠の基盤的装置、市場取引や競争に委ねることが許されない資本の総称であった。数学もまた、社会的共通資本ではないか。宇沢理論を引き継いだ「小野理論」や「帰納的ゲーム理論」を紹介しながら、技術性に偏りすぎた数学の壁を乗り越える。宇沢弘文に親炙した著者による、数学と経済学のリハビリテーション。
目次
第1章 ケインズから宇沢弘文へ
第2章 宇沢弘文は何を主張したのか
第3章 社会的共通資本としての数学
第4章 統計学は世界を変え得るのか?
第5章 ゲーム理論の原点回帰
第6章 二一世紀の宇沢理論―小野理論・帰納的ゲーム理論・選好の内生化
著者等紹介
小島寛之[コジマヒロユキ]
1958年東京都生まれ。経済学者。東京大学理学部数学科卒業。同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。経済学博士。専門は数理経済学。現在、帝京大学経済学部教授。数学エッセイストとしても活躍しており、難解な理論を社会へひらいている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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