亡霊のジレンマ―思弁的唯物論の展開

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亡霊のジレンマ―思弁的唯物論の展開

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  • サイズ B6判/ページ数 266p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791770847
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0010

出版社内容情報

「メイヤスーの哲学は、ポスト構造主義から引き継がれたテーマ、キーワードを、
人間的意味を徹底的に無化する方向へとラディカライズしている」(序文:千葉雅也)。
来たるべき神と全人類の復活を謳う表題作から、議論を呼んだマラルメ論まで。
『有限性の後で』では表れなかった、メイヤスー哲学のもう一つの相貌。

カンタン・メイヤスー[カンタンメイヤスー]
著・文・その他

千葉雅也[チバマサヤ]
著・文・その他

岡嶋隆佑[オカジマリュウスケ]
翻訳

熊谷謙介[クマガイケンスケ]
翻訳

黒木萬代[クロキマヨ]
翻訳

神保夏子[ジンボナツコ]
翻訳

内容説明

来たるべき神と全人類の復活を謳う表題作から、議論を呼んだマラルメ論、SF論まで。『有限性の後で』では表れなかった、メイヤスー哲学のもう一つの相貌。

目次

1 思弁的唯物論のラフスケッチ
2 潜勢力と潜在性
3 亡霊のジレンマ:来るべき喪、来るべき神
4 形而上学と科学外世界のフィクション
5 『賽の一振り』あるいは仮定の唯物論的神格化
6 減算と縮約:ドゥルーズ、内在、『物質と記憶』

著者等紹介

メイヤスー,カンタン[メイヤスー,カンタン] [Meillassoux,Quentin]
1967年生まれ。パリ第一大学准教授

岡嶋隆佑[オカジマリュウスケ]
1987年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程単位取得退学。哲学。同大学通信教育部他非常勤講師

熊谷謙介[クマガイケンスケ]
1976年生まれ。パリ=ソルボンヌ大学博士課程修了。フランス文学・文化、表象文化論。神奈川大学外国語学部国際文化交流学科教授

黒木萬代[クロキマヨ]
大阪大学人間科学研究科博士後期課程在学中。哲学。日本学術振興会特別研究員(DC)

神保夏子[ジンボウナツコ]
東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程修了。音楽学。立教大学兼任講師、国立音楽大学・桐朋学園大学非常勤講師、日本学術振興会特別研究員(PD)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

内島菫

27
最初の「思弁的唯物論のラフスケッチ」は、まさにメイヤスーの思弁的唯物論という立ち位置を理解するための助走になっている。「潜勢力と潜在性」では、「充足理由律は非合理性が持つもう一つの名である」との断言により、時間を法則(全体性)から開放する。それにより時間は、あらかじめ可能とされた確率的な時間ではなく、偶然の創発的な現れを展開する時間となる。「亡霊のジレンマ」は再読。本書の流れで読むと、メイヤスーのいう思弁的な神が宗教的な意味での神ではないことがよくわかる。奇跡が本当に奇跡であるならばそれは神の技ではない。2018/09/29

34

26
いかなる論証もその前提のすべてを明示化することはどうしてもできない。根底的に新しいことを述べようとする哲学のこころみは、それゆえ修辞的(としばしば蔑まれる)技法に頼らざるをえない。メイヤスーの場合には、思弁的な新奇さが逐次的な論証の身振りと結びついているがゆえに、「明晰な論証」という修辞を用いているのではないかという形式的な疑義が生じる。しかしその修辞も功を奏したと見えて、他の哲学者たちから広範な反応を引き出すことに成功したわけだが、この本では疑わしさの水準をらくらくと越えて反動の域に達してしまっている。2018/08/25

月をみるもの

11
白眉は https://bookmeter.com/reviews/74049213 の改訂版。メイヤスーは、けっこういろんな SFを読んでるっぽいが、ニーブン読まないのか? 「無常の月」(=原題はまさしく Inconstant(!) Moon) は、ポパー流の普通の(?)SFに回収されちゃうかもしれないが、リングワールドに出てくるティーラ・ブラウンは明らかに科学外世界の住人である。亡霊のジレンマは、まんまカラマーゾフ大審問官だし、カントのヒュームに対する反論は人間原理じゃん、、という気がする。2018/08/20

またの名

10
全ての法則が無化されたカオスを求める哲学者は創作物だとデタラメで破綻した駆け出し作家の不手際でも無法則ジャンルに入り得る、と発言(何でもアリ思想)。何でもアリなら悲惨に死んだ亡霊達を復活させ救済する未来も可能という表題論文のアイデアは思想史上多くの先行者を持ち目新しさに欠けるけど、カオスからの新たな創発を予想できないのは理性の無能ではなくむしろその可能性を考えられる理性の能力の発揮として称賛。反動的になるのを避けて能動化し過ぎるとメディア等と癒着した見かけはクリエイティブな死に至るとの警句が、真理で辛い。2019/09/27

無重力蜜柑

4
思弁的実在論のカンタン・メイヤスーの論文&講演集。諸事情あって読んだんだけれど、章によって読みやすさの程度の差が激しい。「思弁的唯物論のラフスケッチ」と「潜勢力と潜在性」はかなり難解。「亡霊のジレンマ」は読みやすいし先の二章の導入になる気がするので、こちらから読んだ方がいいかも。二つの文学評論的な講演録は読みやすいが、SF( FHS)の方は親しめるもののフランス詩の方は全く馴染みがないので理解不能。「減算と縮約」が今回の目当てだったのだが、ベルクソンの積読を消化してから読むべきだったなと反省。2020/07/20

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