出版社内容情報
20世紀を代表する物理学者フェルミが提出したこのパラドックスを解決するために、宇宙論、物理学、生物学、数学、確率論から社会学、SF的想像力までを総動員し、宇宙と生命の謎へと挑む極上のサイエンス・エンタテイメント。前著「広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由」(青土社2004年)から14年の時を経て、最新の研究成果「25の理由」を総動員して徹底検証した渾身の新作。
スティーヴン・ウェッブ[スティーヴンウェッブ]
著・文・その他
松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
翻訳
内容説明
宇宙がエイリアンだらけならみんなどこにいるの?20世紀を代表する物理学者フェルミが提出したこのパラドックスを解決するために、宇宙論、物理学、生物学、数学、確率論から社会学、SF的想像力までを総動員し、宇宙と生命の謎へと挑む極上のサイエンス・エンタテイメント。
目次
1 みんなどこにいるんだろうね?
2 フェルミとパラドックスについて
3 実は来ている(来ていた)
4 存在するが、まだ会ったことも連絡を受けたこともない
5 存在しない
6 結論
著者等紹介
ウェッブ,スティーヴン[ウェッブ,スティーヴン] [Webb,Stephen]
イギリスのオープン・ユニバーシティの物理学者
松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
名古屋工業大学助教授を経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HMax
23
見当たらないと言いつつ、ないことはないのではないかという75の理由について、こじつけかと思いきや非常に科学的に説明されています。本書の基本的な考えであるフェルミ・パラドックス、「フェルミ推定では地球外文明があるはずなのに、彼らからの来訪や連絡の証拠がないのはなぜか」のフェルミ大先生を筆頭に世の中には頭の良い人が多いことに驚かされました。2018/12/08
びっぐすとん
14
図書館本。「計算によると宇宙には地球文明以上に発展した文明があるはずなのに、なぜ宇宙人は見つからないのか」というフェルミのパラドックスに対する75の説を紹介。分厚くて流し読みだが、なるほどと分かりやすいものから専門的で難しい説まで様々。私が思うのは「知的生命はいても数が少ない上に遠すぎて確認できない」かなあ?宇宙は膨張してどんどん遠ざかるし。宇宙レベルでは近くの星でも、その星の文明が栄えてた時期は地球は原始時代だったのでお互いに確認出来なかったとか。相手がまだ産業革命以前レベルとか。どこにいるんだろうね?2019/07/20
月をみるもの
13
ドレイクの式は定常状態を仮定してるのが問題なのではないだろうか。。。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%81%AE%E6%96%B9%E7%A8%8B%E5%BC%8F ちなみに リングワールドの元ネタとも言われるダイソン球の探索論文(寿岳&西村)も、ちゃんと引用されてます。 http://www.isas.jaxa.jp/j/column/famous/13.shtml2019/07/27
(k・o・n)b
12
分厚いし難しかったが2018年暫定1位の知的興奮が得られたいい読書ができた!「広い宇宙には地球外文明ETCがあっても良さそうなのに、彼らからの来訪や連絡の証拠がないのはなぜか」というフェルミのパラドックスへの解答74通り+筆者の解答が書かれている。まずこの問題について昔から多くの学者が真剣に考えていたことに驚かさせれる。また、説明の仕方は天文学だけでなく生物学地質学情報工学果てや純粋数学哲学などにも及び、ページをめくるごとに色んなSF小説を次々読んでいるような気分になって楽しかった。とてもオススメしたい。2018/10/31
john
7
ちょっと難しいが、面白い。 宇宙には文明が発達した星があるはずなのに、なぜ誰も地球に来ないのか?なぜ呼びかけても返事がないのか? に対する答えが75。 お気に入りは地球はどこかの文明が実験室で作ったものだから、というのと、地球でいうところの国立公園や動物園みたいなものだからというもの。 返事がないのは、ただ単に遠くて乗り物もないし、進化の状況もまちまちだからと考えていたのだが、色々な理由を考えつくものだ。2018/09/23