内容説明
38億年の生命の歴史を紐解く「生命誌」が選ぶ49冊。競争と不寛容の時代に必要な「叡智」が、ここにあります。
目次
第1章 いのち
第2章 せかい
第3章 こころ
著者等紹介
中村桂子[ナカムラケイコ]
1936年生まれ。東京大学理学部化学科卒業、同大学院生物化学修了。理学博士。三菱化成生命科学研究所人間・自然研究部長、早稲田大学人間科学部教授、大阪大学連携大学院教授などを歴任。多様な生物に受け継がれている生命の歴史を読み取る「生命誌」を提唱、1993年にJT生命誌研究館を設立し、副館長に就任、2002年から館長。2007年に大阪文化賞、2013年にアカデミア賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
27
生命誌研究者。初の書評の本? 何冊か読んだ本があるが、さすがに読み方が専門家。同氏の信念は、「人間は生きものであり、自然の一部である」。さらに、「「人間」をもっとよく知らなければなりません。技術も政治も急がずに、慎重に考えるところから始めて欲しいと思います」とも語る。書評もそうした認識のもとに書かれている: http://www.brh.co.jp/about/message/ 2018/10/16
とよぽん
20
中村桂子さんの書評文が素晴らしくて、紹介されている本のエッセンスが直球で届く。選書の幅も広く、知らなかったことや見過ごしてきたことを考える読書になった。読みたい本をメモしてみたら11冊。今年中に読めるかな?読もう。2019/05/24
きゅー
10
生命誌研究者の中村桂子氏が毎日新聞で連載していた書評を集めたもの。全体として「いのち」「せかい」「こころ」の3章に分かれており、内容的には自然科学系の本が多いようだ。紹介されている本はどれも硬派で、読むのはちょっとしんどそうなものばかり。しかしだからこそ、こうした書評によって内容を概覧することができ、気になった本をチェックできるというのは非常に助かる。また、普段読んでいるジャンルとも異なるため、新鮮に感じられた。2020/05/26
フリスビー
10
著者が丸谷才一さんから依頼された、毎日新聞の新しい書評欄をまとめたもの。サイエンス系から人文系まで幅広く、それでいて普遍的な物事を考えさせる本が選ばれていて、とても参考になりました。本当にタイトル通りの本で、看板に偽りなし。2019/02/13
猿田康二
5
「人間は生き物である」という事を信条とする理学博士である著者が2010年から2016年まで毎日新聞「今週の本棚」に掲載された書評から選んだ47編に新たに2編加えた計49冊の書評集。さりげなく政治批判や現在の教育界への苦言が綴られていて、大いに考えさせられたと同時に、書評が完璧すぎて紹介した本を読む必要がないと思ってしまうほどその本のテーマと主張が2〜3ページの中に凝縮されている。さらにそこに教養に裏打ちされた著書の感想が付け加えられ、非の打ちどころのない書評集。と言いながら紹介された本をまた読みたくなる。2019/01/31
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