内容説明
「予測不可能」はこんなにも予測可能だ。「気まぐれ」に見える人間の行動にも、意外な法則が隠されていた!数学・心理学・統計学・行動経済学などを武器に、世の中を先読みする究極の実践マニュアル!
目次
第1部 乱雑さ実験(ゼニス・ブロードキャスト;じゃんけんを読む;多肢選択式テストを読む;アメリカの宝くじを読む;テニスのサーブを読む ほか)
第2部 勢いの理論(絶好調;バスケットボールのトーナメント予想を読む;フットボール予想を読む;オスカー予想を読む;ビッグデータ商法を読む ほか)
著者等紹介
パウンドストーン,ウィリアム[パウンドストーン,ウィリアム] [Poundstone,William]
MITで物理学を学ぶ。専門は物理学と情報理論。ロサンジェルス在住
松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
翻訳家。名古屋学芸大学非常勤講師。科学関連の訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふろんた2.0
26
人がランダムな数値を出そうとしても一定の法則が出てしまうんだな。ちょうど先週末、PKをどこに蹴れば決まるかを実証する機会を目にした。1点リードされているGKは、統計上は70%の確率で自分から見て右側に飛ぶとのこと。私はキッカーが右に蹴ることを願ったよ。結果、GKは右に飛び(キッカーから見て左)、キッカーは右方向に蹴り見事ゴール。さすが、3年連続得点王。よく知ってるな。2016/06/11
壱萬参仟縁
23
14年初出。第3章多肢選択式テストを読むに注目。顧客行動:経済的必要という外皮に合わせた衝動買いの継起(027頁)。試験をこしらえるのは、実地の乱雑さ実験(069頁)。選択肢が前の問題と同じ頻度:3択で25%、4択で19%、5択で18%(075頁)。いちばん正解になることが多い位置の肢を選ぶのも、前問の選択肢を避けるのも有効(076頁)。あとは実力とミックスして、正解になるのがいいのだろう。2015/03/22
Yuri Mabe
8
統計を扱った本はいろいろ読んだが、この本はマークシートテスト、テニスのサーブや株式投資まで勝負に関する内容でまとまっていて読みやすい。冒頭のコインの丁半博打ロボット、ベンフォードの法則で帳簿の不正を見破る話などが面白かった。思えば人間の脳には乱数関数がない。機械的に過去を引数にしていることを、果たしてどれだけの人が気づいているだろうか。2016/05/20
ソラーレ
7
テニスのサーブのコースの読み方は面白かった。サーブのコースを読まれていてはどんなに素晴らしいサーブを打っていても相手に待ち構えられていることになる。トッププロはテニスのサーブのコースをランダム化することでサーブのコースを読まれにくくしていることに長けているという。しかし、アマチュアではどうしても偏りが出るという。完全にランダム化するには腕時計の秒針の指す数で偶数なら左、奇数なら右、0か1なら正面とすればいいという。2023/08/08
スプリント
6
読み物としても面白く、実践したくなる内容でした。 取り扱っている内容もバラエティに富んでいます。知識を身につけないと勝負事は勝てないことがよくわかります。2016/04/30