ワインの染みがついたノートからの断片―未収録+未公開作品集

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  • サイズ B6判/ページ数 442p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791767953
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報



チャールズ・ブコウスキー[チャールズブコウスキー]

中川五郎[ナカガワゴロウ]

内容説明

酒、競馬、セックス、そして詩…。これが本当のハードボイルド。正気と狂気のあわいで、孤独と怒りを抱えて、暴力と放浪の日々をすごした男が、唯一無二のことばで、ときにパンクにときにやさしく描きだす、社会の片隅で生きる者たちの物語。

目次

長ったらしい断り状が引き起こした出来事の顛末
カッセルダウンからの二十台の戦車
音楽なしではいられない
トレイス―編集者雑記
ワインの染みがついたノートからの断片
ロング缶ビールの半ダースパックを飲みながら書かれた詩学といまいましい人生についてのとりとめのないエッセイ
ある特定のタイプの詩、ある特定のタイプの人生、ある特定のタイプのやがては死ぬことになる血で満ち溢れた生き物を擁護して
アルトー選詩集
運に見放された一人の年老いた酔っ払い
スケベ親父の手記―『オープン・シティ』一九六七年五月十二日~十八日〔ほか〕

著者等紹介

ブコウスキー,チャールズ[ブコウスキー,チャールズ] [Bukowski,Charles]
1920年ドイツ生まれ。3歳でアメリカに移住。LAシティ・カレッジ中退ののちアメリカ各地を放浪、24歳で最初の小説を発表するも一度、作家の夢をあきらめ、適当な仕事にありつきながら酒とギャンブルにあけくれた放浪生活を送る。1960年頃から郵便局に勤務しつつ創作活動をつづけ、1969年、ブラック・スパロー・プレスのジョン・マーティンに認められ、郵便局を退職し作家に専念。100冊に及ぶ著作があるといわれている。94年白血病によって死去

中川五郎[ナカガワゴロウ]
1949年大阪生まれ。フォークシンガー、訳詞家、音楽評論家、小説家、エッセイスト、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

68
一度さっと読んで魅力がどこにあるかわからず、何編かを再読した。結果として、私はこの作家とは肌が合わないなと思う。エリート作家ではなく、身体もめちゃくちゃだったがのちに作家となったアメリカ人しては、トム・ジョーンズはすごく好きだが、ブロウスキーには読んで同調できるところが少ない。彼の苦しさより、甘えのようなものを感じるのかもしれない。『長ったらしい…』は、なかなかいいなと思ったけれど、あとの大半は、果たして本人が世間に読まれることを望んで書いたのかしらと思わないでもない。これは死後に編纂されたものだから。2016/10/23

Christena

8
チャールズ・ブコウスキーの未収録+未公開作品集ということですが、実はこの作家のことは知らなくて、タイトルと装丁が魅力的だったので読んでみた本です。この名前でアメリカ人。詩人であり作家である彼は、毎日ビールを呆れるほど飲み、クラシック音楽を愛する。カトリック教会にはとっくに行くのをやめてしまった。収入もなく書くためのタイプライターまで質屋に取られる始末。しかし、どん底な人生を描いた彼の作品は、不思議と魅力的でした。「私は言葉に酔う必要があった、そうすれば酒のボトルに手を伸ばさずに済む。」2016/10/08

arekcey

6
似たり寄ったりのエッセイと散文の集積。ちびちび読んでいるとどうしても、どれを読んでどれを読んでいないのか定かではなくなる。そして、改めて単行本の頭から末尾まで通しての読了。「スケベ親父の手記」で静かにグルーヴを温めてからの「師と出会う」がハイライト。所謂「チナスキーもの」の中でジョン・バンテ≒ジョン・ファンテに会いに行く章がハイライト。 チナスキーの師匠の、部分的に偏ったイデオロギーをも慈しむブコウスキーの、もののあわれ。 何はともあれ、あ、鬱が来たなと思ったら、ブコウスキーを手に取ろう。そんな一冊2020/12/03

りょうけん

5
本書わ昨年(2016年)11月、翻訳者中川五郎氏のライブ会場(美濃加茂本屋ワンダーランド)で氏本人から買い購めた。 五郎さんが「訳者解説」に書いて有ることが大変に良い。 以下文意のみ。「"訳者注釈"をほとんど省きました。これは手を抜いたというわけでは無く、今時は解らない言葉が出てくれば必要に応じてググればそれなりのことは載っているのでそうすればいい、と云う事と、そういう難しい"注釈"にいちいち手間を取りながら切れ切れに読むよりも、文章の流れと勢いに沿ってテンポ良く読んでいく方が良いと思ったからでもありま2017/06/07

2
スケベで下品でくそったれなブコウスキーは、クソ真面目な作家だと思う。ジョン・ファンテを読まねば。2022/08/23

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