内容説明
情報や記号があふれる世界のなかで、私たちはその制度によって自らの欲望も捻じ曲げられ、そのことに気が付かぬままに「世界」に取り込まれている。いかにして、ここから抜け出すことができるのか。そして、どうすれば現実を革新できるのか。『千のプラトー』と同時期にあらわされたガタリの重要著作。待望の邦訳。
目次
第1部 記号的従属と集合的装備(無意識は言語のように構造化されていない;集合的装備はどこから始まり、どこで終わるのか;資本主義革命 ほか)
第2部 社会的無意識の語用論的分析(主要テーマの紹介;語用論あるいは言語学の食み子;記号論的に形成された素材 ほか)
第3部 語用論的構成要素の一例―顔貌性(顔貌性について;人間と動物における行動の序列構成;草の茎の記号論 ほか)
著者等紹介
ガタリ,フェリックス[ガタリ,フェリックス] [Guattari,F´elix]
1930‐92。フランスの精神分析医・哲学者・社会運動家。新左翼第一世代に属し、政治と精神分析の交点でさまざまな運動に関わる。哲学者ジル・ドゥルーズとの出会いを契機に生まれた『アンチ・オイディプス』をはじめとする数々の共同作業の成果は、その後の思想・文化に、多大な影響を及ぼしつづけている
杉村昌昭[スギムラマサアキ]
1945年生まれ。龍谷大学名誉教授。フランス文学・現代思想専攻。1980年代以降、とくにF・ガタリやA・ネグリなどの現代思想家の著作の翻訳、ならびにオルター・グローバリゼーション関係の理論や運動の紹介に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろ
takao
⇄
tttrecord
Hiroki Nishizumi