内容説明
図像表現の細部に宿るパトスを一身に受けとめた美術史家アビ・ヴァールブルク。その妄想と錯乱を孕んだ思考のただなかに沸騰する情念の論理を精緻に解読し、20世紀思想史の未踏の領野を照らしだす輝かしい力作。
目次
第1部 両極性1908‐1923(棄教者として;星辰の魔神たち;クロイツリンゲン、地獄篇 ほか)
第2部 情念1886‐1907(ヴィーナスたち;ニンフ=グラディーヴァ;初期ルネサンス人たちの肖像 ほか)
第3部 記憶1924‐1929(記憶劇場のドラマトゥルギー;よみがえる異教の熱狂―図像アトラス「ムネモシュネ」(一)
ヨーロッパ文化の夢分析―図像アトラス「ムネモシュネ」(二) ほか)
著者等紹介
田中純[タナカジュン]
1960年、宮城県仙台市生まれ。東京大学教養学部卒業。国際交流基金勤務をへて、東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は表象文化論、ドイツ文化研究。著書に、『都市の詩学』(東京大学出版会、第58回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)、『政治の美学』(同、第63回毎日出版文化賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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