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内容説明
絢爛たる独自文化で繁栄するインド、中国、イスラム圏、日本などに、その後進性から蔑み・無視された、コロンブス新大陸発見当時のヨーロッパ諸国。1492年を分岐点に、現代をも束縛する西欧による世界再編と覇権の謳歌はなぜ可能になったのか。そのダイナミズムを詳細に追う、歴史学の第一人者による白熱の成果。
目次
1 「世界は小さい」―1492年の予言と現実
2 「スペインを神の思い召しのままに」―西ヨーロッパからのイスラム教徒の放逐
3 「騎馬軍団の砂煙が見える」―アフリカでのイスラム教の苦闘
4 「こんな悲惨な光景は初めて」―地中海世界とスペイン・ポルトガル系ユダヤ人の離合集散
5 「神は我らに怒っておられるのだろうか?」―イタリアでの文化と騒乱
6 「暗黒の土地」へ―ロシアとキリスト教圏の東漸
7 「血の海」―コロンブスと大西洋横断のリンク
8 「唄う柳の枝」―中国、日本、朝鮮
9 「ミルクとバターの海」―インド洋の沿海部
10 「第四の世界」―大西洋と両アメリカ大陸の土着社会
エピローグ 私たちが住む今の世界
著者等紹介
フェルナンデス=アルメスト,フェリペ[フェルナンデスアルメスト,フェリペ][Fern´andez‐Armesto,Felipe]
オックスフォード大学研究員、ロンドン大学教授を経て、現在はノートルダム大学教授、ロンドン大学教授
関口篤[セキグチアツシ]
英文学研究・詩人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
人生ゴルディアス
3
コロンブスについての本ではなくて、コロンブスが新大陸を発見したといわれる1492年を軸に、その時世界でなにが起こっていたのかを記した本書。こういうのなかなかないから面白い。著者の知識に驚嘆。2015/08/28
メルセ・ひすい
2
14-35 赤39 1492 C.コロンブス、米国大陸への航路発見! アルハンブラ宮殿・グラナダ攻防戦 シェイクスピア・リチャード三世 ムーア人オスロ…イスラム 応仁の乱・足利義政…あなたを誘います。但し傲慢にも西班牙と葡萄牙は地球を山分けしていた…不愉快の極み!ヾ(▼ヘ▼;)ら天誅。。ヾ(。`Д´。)ノ 絢爛たる独自文化で繁栄するインド、中国、日本などに蔑み・無視された、コロンブス新大陸発見当時のヨーロッパ諸国。1492年より、西欧による世界再編と覇権の謳歌はなぜ可能になったか。その全貌。。2010/12/21
ユーディット
1
逆転の世界史というのがどういう意味か分からないが、一般的に言われていることと随分と違ったことが書かれている。サンタマリアデルフィオーレをサンタマリアノヴェッラというような単純でとんでもない間違いもある。世界史を勝者のタテ軸で描くのではなく、横軸で関係地域を同等に描くという発想には賛同するが、記述の信憑性に疑問を持った。言いたいことは多く、続きはhttp://tutto-italia.seesaa.net/2016/03/27
鵜殿篤
0
【感想】記述が戦術レベルの地政学的観点や自然環境決定論に偏りすぎている。いかがなものか。2017/04/30