内容説明
1896年三陸沖大津波、そして1923年の関東大震災を、表現者たちはどうとらえたか。復興と戦争の跫音が聞こえてくる、21世紀の大災後にアクチュアルなアンソロジー。『文芸倶楽部増刊 海嘯義捐小説』『改造』『婦人公論』『文章倶楽部』からミニコミまで、多彩なメディアから精選した貴重な証言。
目次
一八九六年―三陸沖大津波(津浪と人間―寺田寅彦;問答のうた―森鴎外;火と水(抄)―大橋乙羽
海嘯遭難実況談―山本才三郎
一夜のうれい―田山花袋 ほか)
一九二三年―関東大震災(天変動く―與謝野晶子;震災後の感想―村上浪六;天災に非ず天譴と思え―近松秋江;日録―室生犀星;鎌倉震災日記―久米正雄 ほか)
著者等紹介
悪麗之介[アクレイノスケ]
1968年1月1日生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程満期退学。現在は編集者。「文学史を読みかえる」研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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