出版社内容情報
ネットワーク社会の文化論
大きな物語の時代が終わり、
小さな神話の時代が始まった。――
レヴィ=ストロースから村上春樹を通り
東方プロジェクトまで、
広範な資料を注ぎ込み
新たなスタンダードを提示する、
「ゼロ年代批評最後の大物新人」 の
鮮烈なデビュー作。文芸批評は
ようやく時代に追いついた。 東浩紀 氏
私たちは、集団の欲望とそこから日々生み出される情報を前提にして、何らかの神話を練り上げている。つまり、神話というのは、しくじりや錯覚の多い私たちの主観的な知覚にではなく、あくまで 「環境情報」 に依拠してつくられるのである。『神話が考える』 という本書のタイトルは、そういう
目次
第1章 ポストモダンの公私(今日のハイパーリアリティ;リゾーム化するサブカルチャー;ポストモダンの公私)
第2章 神話の神話(リンクと想像力;喪の作業;時間操作;リズムの衝突)
第3章 象徴的なものについて(感情資本・自己組織化・構造主義;擬似宗教)
第4章 ネットワーク時代の文学―村上春樹前後(コミュニケーションの地平;ライトノベルとケータイ小説;村上春樹;ハードボイルド的主体性)
第5章 ゲームが考える―美学的なもの(ゲームと機知;ルイス・キャロルの文学)
著者等紹介
福嶋亮大[フクシマリョウタ]
1981年、京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学。専門は中国近代文学。『思想地図』『ユリイカ』等に論考を寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ecriture
第9846号
白義
里馬
鷹図