神話が考える―ネットワーク社会の文化論

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神話が考える―ネットワーク社会の文化論

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  • サイズ B6判/ページ数 325,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791765270
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0010

出版社内容情報

ネットワーク社会の文化論

大きな物語の時代が終わり、
小さな神話の時代が始まった。――
レヴィ=ストロースから村上春樹を通り
東方プロジェクトまで、
広範な資料を注ぎ込み
新たなスタンダードを提示する、
「ゼロ年代批評最後の大物新人」 の
鮮烈なデビュー作。文芸批評は
ようやく時代に追いついた。   東浩紀 氏


私たちは、集団の欲望とそこから日々生み出される情報を前提にして、何らかの神話を練り上げている。つまり、神話というのは、しくじりや錯覚の多い私たちの主観的な知覚にではなく、あくまで 「環境情報」 に依拠してつくられるのである。『神話が考える』 という本書のタイトルは、そういう客体の優位性(、、、、、)を示すものとして付けられている。多少踏み込んで言えば、今日の人間は、ある局面においては、神話が考えるように考えるのだ。(本文より)

目次

第1章 ポストモダンの公私(今日のハイパーリアリティ;リゾーム化するサブカルチャー;ポストモダンの公私)
第2章 神話の神話(リンクと想像力;喪の作業;時間操作;リズムの衝突)
第3章 象徴的なものについて(感情資本・自己組織化・構造主義;擬似宗教)
第4章 ネットワーク時代の文学―村上春樹前後(コミュニケーションの地平;ライトノベルとケータイ小説;村上春樹;ハードボイルド的主体性)
第5章 ゲームが考える―美学的なもの(ゲームと機知;ルイス・キャロルの文学)

著者等紹介

福嶋亮大[フクシマリョウタ]
1981年、京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学。専門は中国近代文学。『思想地図』『ユリイカ』等に論考を寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ecriture

14
息抜きにと思って購入したが、思っていたよりもずっと楽しい読書になった。人間という演算装置が社会の複雑性を縮減するべく神話を夢見、逆に神話に夢見られるというのは何世紀も続いてきたそれこそ一つの神話。著者はそういった神話というモチーフ・神話素の反復を、技術・情報・文化環境の変遷を捉えながら実に魅力的でオリジナルな差異の織り込まれた新たな神話(の一つ)として提出することに成功している。2010/05/22

第9846号

12
一気読みしました。まず題目「神話が考える」ということで、作者は主体(人)でなく外界が考えると言ってます。内容ですが、神話は情報処理を行う際の方程式と定義づけています。対象は遠野物語から村上春樹・ガンダムまで、これらの作品を情報処理過程として捉え、神話という方程式を通して、神話素を引き出そうと試みている様に感じました。で、人ですが固定化された主体ではなく、情報(文化)処理過程のノードとして、統合したり分散したりを繰り返す存在、とのことでした。2010/10/30

白義

11
現代社会における文化、神話のシステム論的役割を追及した本。柳田民俗学から東方、春樹に西尾維新まで取り扱う対象が多彩だが、論旨には相当一貫性がある。データベースと物語、人間の関係など東浩紀図式の優等生と言った感じだが、最終的に目指す試みはなかなか大きい。特にキャロル論が面白かったが私の読み込み不足の感があるのでまた再読したい。鈴木謙介もそうだが、ここまでくるとマーケティング論的ビジネス書としても使えると思う。ただ、神話の内在的読みなどは射程外なので宗教論とは違うだろうな2011/03/16

里馬

11
ほうほう、ふむふむとフルスロットルで読み走ってしまったので【要再読】  精読して「が」である所以を把握したい。結論として、これが今読みたい本だった。2010/11/12

鷹図

9
大変な労作だが、分かったような分からないような印象も持った。それは「神話」という装置の見立てと扱い方に、ある種の無謬性を感じ、用いる事象の散漫さと相俟って論のイメージを掴めなかった点にある。また個人的には好ましかったが、この安定感に隠れた保守性も評価を分けるだろうと思った。良くも悪くも広範な事象をカバーした本書を理解するには、一読しただけでは不可能。二度三度の精読の要を感じた。あと他の人も書いているけど、ターゲットを絞った作家論を読んでみたいと思った。2010/11/01

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