内容説明
国内矛盾の反映としての海外空間への暴力的介入、植民地支配をめぐる国家間の軋轢・闘争によって生じる矛盾や曖昧さ、そして流動する境界…。このアナーキーな権力状態こそが、帝国アメリカのアイデンティティの核心ではないのか。政治、法制はもとより、女性雑誌・小説・映画など大衆文化に現われた様々な表象を大胆に分析し、20世紀転換期の帝国アメリカの根底的見直しを迫る画期的論考。
目次
第1章 マニフェスト・ドメスティシティ
第2章 マーク・トウェインの帝国航路
第3章 帝国をロマンス小説化する
第4章 サンファン・ヒルの黒と青
第5章 帝国の創生
第6章 デュボイスの描く帝国地図の技法
著者等紹介
カプラン,エイミー[カプラン,エイミー][Kaplan,Amy]
ペンシルヴァニア大学教授
増田久美子[マスダクミコ]
一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程中退。現在、駿河台大学現代文化学部准教授。アメリカ文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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