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出版社内容情報
京の街が紅葉に彩られる秋。お隣に住む晴明さんは桃花に「秋は植物の実りに感謝し祝福する季節」と教えてくれる。
文化祭に紛れこむ子狸と晴明さん、祇園に住む伝説の猫又、蚕の精霊を癒す月の女神。神様やあやかしの世界と高校生活のはざまで奮闘する桃花が出会ったのは、室町時代の偉人・楠葉西忍。彼から晴明さんへの依頼を通して、桃花は秋の女神・龍田姫と、平安京の雅を作ったある帝を知る。
京都の今と昔をつなぐ、優しいあやかしファンタジー。
内容説明
京の街が紅葉に彩られる秋。桃花の通う学校で行われる劇を見るため文化祭に訪れた安倍晴明。そんな現世の京都で休暇を楽しむ晴明さんだが、文化祭に紛れこむ子狸、蚕の精霊を癒す月の女神と、またもや不思議が舞い込む。神様、あやかしたちの望みを叶える中、彼のもとに室町時代の偉人・楠葉西忍が依頼に訪れる。そうして依頼を通じ、晴明さんは秋の女神・龍田姫と、嵯峨菊に隠された温かい想いを知ることに―!?京都の今と昔をつなぐ、優しいあやかしファンタジー。
著者等紹介
仲町六絵[ナカマチロクエ]
2010年『典医の女房』で、短編ながら第17回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”を受賞。受賞作を大幅加筆した『霧こそ闇の』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
55
楽しかった。桃花にとって晴明は過去の世界への扉であり大切な存在だということが伝わってきた。他の女性に焼き餅を焼くところまでいっていないところが何とも桃花らしい。2019/03/03
カメ吉
54
シリーズ四作目。今回も色んな問題が持ち込まれたけど全体的にほのぼのとした流れでした。 毎回思うけど京都に纏わる歴史の勉強になりますね。もう年齢的に忘れてしまいそうですが…。 京都の作品を書く作家さんは皆さん凄く勉強されてるといつも感心させられます。 今回の作品の中では『お蚕さん』の話と『龍田姫』の話が良かった。 他シリーズのキャラも普通に話に絡んで、それも楽しい。2019/02/27
よっち
30
京の街が紅葉に彩られる秋。お隣に住む晴明さんは桃花に「秋は植物の実りに感謝し祝福する季節」と教えてくれる第四弾。文化祭に紛れこむ子狸と晴明さん、祇園に住む伝説の猫又、蚕の精霊を癒す月の女神、晴明さんに化けた結界の石、秋の女神・龍田姫と平安京の雅を作ったある帝。晴明さんを慕う桃花が素直ないい子だなと毎回思うこの作品ですが、時子様愛がダダ漏れな篁卿や茜さん、今回はムスルも登場したりで、各話で登場するキャラたちがいい感じに効いていて、けれど桃花と晴明さんの不思議で素敵な関係がこれからどうなるのか気になりますね。2019/02/23
まるぼろ
26
さて今巻は秋から初冬にかけてのお話。桃花の通う学校での文化祭でのお話や蚕と月の女神に纏わるお話、龍田姫と嵯峨菊に纏わるお話など合わせて五編からなるお話です。割と最初から自然体で晴明さんに接していた桃花が、ここに来てまた晴明さんを見る目がだいぶ変わって来ている様に感じられて、そこがまた良かったかなと思いました。ただ寂しいと言う表現が多かったのが気にかかりましたが。篁と時子様は相変わらず仲が良さそうで何より…w そんな桃花ですが、今後どういった道へ進んでいくのか、次巻以降も楽しみです。2019/05/30
Kana
24
今回の晴明さんも優しくて素敵。桃花ちゃんは晴明さんにいろいろなことを教えてもらえて羨ましい。ハロウィンなど現代のイベントを桃花ちゃんと楽しむ晴明さんもいい。時子さまも篁も茜さんももっと登場してほしいけど太田さんをもう少し登場させてほしい(笑)。2019/02/25